2月というと本土はとても寒いですね。ここ八丈島は北風が吹くとき以外は、ぽかぽかです。
気温がほぼ20℃でした
いつもは防寒のしっかりした服を着ているのですが、暑すぎました
晴れ間も見え、風も収まり、穏やかな1日と思っていました。でも、突然雨が降り出しました。
今日は、「2021年2月22日、にわか雨のあとの東京都八丈島の植物の様子」と題してのお話です。
八丈島では雨は嫌われがちですが、そのあとは美しい世界が広がります
私は、ガイド中、
青空が見たいときは、ぜひパンフレットを見て下さいね
と笑いを取っています。そう、八丈島は、晴れ間は少ないのです。
八丈島は年間3,000 mm雨が降るといわれています。
八丈島への旅行を考えているお客様は、がっかりされたでしょうか?でも、その雨がやんだあと、植物の緑が色濃くなります。
これは、晴れの日には見られない現象です。
それでは、今日、私が見た植物を紹介しましょう
ヒサカキ
ヒサカキは葉の付け根に黒い点々があるのが目印です。この点々は蕾ですね。
そして、今の時期、ヒサカキの花が開花しています。
「葉の付け根の黒い点々」の表記から想像できるように、とても小さい花がたくさん咲きます。毎日、観察していましたが、ようやく咲き始めました。
マメヅタ
マメヅタは、八丈島では1年中見られる身近な植物です。この植物、形態からどの植物に分類するかわかりにくいですね。
まぁるい葉とは細長い茶色の粉のようなものがびっしり着いている葉がありますね。それぞれ、栄養葉、胞子葉といいます。
胞子葉ということは・・・
そうですね
シダ植物は胞子で増えますね
ですので、マメヅタはシダ植物と分類されます
普通に生えているシダ植物とは形が違いますので、びっくりさせられますね。
ノキシノブ
この植物は、八丈島の石垣によく見られますね。個人的には、栄養も何もないのに石から突然出てくるこの植物が不思議で仕方がありません。
雨上がりのフィールドを歩いていましたら、ノキシノブを見つけました。
葉先の裏に何か着いていますね
これは胞子嚢です
そう、ノキシノブもシダ植物に分類されます。生長がさらに進みますと、胞子嚢が葉の先端からどんどん着いてきます。
シチトウスミレ
この植物の花は、八丈島では至るところで見られ始めましたね。八丈島の春を告げる植物の一つです。
雨上がりの直後ですので、水の重みで花弁や葉がふにゃふにゃになっていますね。でも、色はとても濃くなります。
私は、雨の日に外に出かけることがとても多いです。いいレインウエアを持っていれば、暴風雨出ない限り、雨は鬱陶しいものではありません。
雨あがりの八丈島は、お客様にとっては非日常です。今の問題が解決しましたら、雨あがりツアーもやってみたいですね。
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