2020年の6月上旬は八丈富士、三原山の頂上は雲がかかっています。でも、例年のように、八丈町全体が霧に包まれるのは、まだ起きていません。
植物の識別知識はまだ初心者ですが、それでも年を重ねるにつれて上達しています。
今日は、「6月の八丈島のジメジメした高い湿度の中で生きる身近な植物について」と題して、ちょっぴりステップアップしたことをみなさんと共有したいと思います
初めは、ドクダミ。
これは、知っている人ならば初歩クラスの植物かも知れません。私は、意識して見るようになったのは、八丈島に来てからですので、この植物は外せません。独特な匂いの植物ですね。
お茶の原料になったり、様々な薬効がある薬草として有名な植物です。前住んでいた家の庭に普通に生えていました。昔は薬を買わなくとも、ドクダミで相当問題を解決できたようです。
次はスイカズラ。
この独特の形の花は、一度見たら忘れられません。ぱっと見、低木のように見えますが、名前が「カズラ」となっているようにつる性の植物です。花と葉をたどってみてびっくりしました。
蜜が甘いだけでなく、食草、ドクダミと同様に薬草あるいは漢方薬として利用されているそうです。
次はウツギ。
八丈富士の道を車で走ると、白っぽい花を道沿いに見ることができます。以前紹介したハチジョウイボタか、ウツギのどちらかです。
花の形は全然違うので、一度車を安全な場所に停めて、直接見ることをおすすめします。
ウツギは枝などの木の中心が中空になっていることから、「空木」と名付けられたそうです。
毎年きれいなウツギの写真を撮ろうとしていますが、私にとっては、なかなか撮れない難しい植物の一つです。
最後はシマホタルブクロ。
林道を歩きながら、丁寧に観察していると見つかります。まるで花の中に妖精が入っているような不思議な形の植物です。
上下逆さまに花をつけるだけでなく、花びらの長さが長いので、普通の訪花昆虫では受粉は難しいと思います。私が見た時は、アリが蜜を集めていました。
ちなみに、アリはハチ目に分類されます。羽がないだけで、ハチの仲間です。
まもなく、八丈島も本格的な梅雨になるでしょう。晴れの日もいいですが、私は湿度の高い雨の日も大好きなので、これからの1ヶ月は外に出るのがとても楽しみです。
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