ここ最近の八丈島では、にわか雨が頻繁に起きます。そのおかげで植物の生長が進んでいます。私の近所でも急激に緑色が増えてきました。
センニンソウです。
今日は、「センニンソウを舞台にしたリュウキュウツヤハナムグリとヒメアリの小さな戦い」についてのお話です。
センニンソウはこんな花をつけます。
とても綺麗な白い花で満開になります。花言葉は
安全。
無事。
あふれるばかりの善意。
http://www.hanakotoba.name/archives/2005/09/post_127.html
です。
そうこうしていると、突然にわか雨が降ってきました。最近では当たり前ですので、慣れました。
雨上がりの水滴に濡れたセンニンソウも美しいですね。
大きな羽音が聞こえてきました。リュウキュウツヤハナムグリです。
リュウキュウツヤハナムグリは、6月くらいからずっと八丈島で見られますね。八丈富士、三原山の山頂付近からふもとまで、いたるところで見ることができます。
彼or彼女のご飯は、花の花粉と花蜜です。ゆっくりと丁寧に食べます。
体は頑丈なクチクラの外骨格で覆われていますので、鳥が来ない限りは、花の上では無敵です。
しかし、どんな生き物でも寿命がきます。体が弱くなってくると、別の種から襲われたりします。
これは、弱ったリュウキュウツヤハナムグリがヒメアリに襲われているところです。
多勢に無勢です。リュウキュウツヤハナムグリはどうすることもできません。
アリは、通常、花蜜、アブラムシの甘露、キノコなどを食べます。しかし、女王が産卵をするときは、高タンパク質食が必要になります。
ヒメアリの大群は、このあと、リュウキュウツヤハナムグリをバラし、女王に肉を与えるのでしょう。
弱りゆく命は、別の命を生み出すために利用されています。自然の生態系はよく出来ていますね。
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