東京都八丈島のウグイスを観察しました

動物

今日(2024年6月1日)から6月です。八丈島はこれから梅雨になる季節です。

5月も何日か雨の日が続きました。そのおかげで光るキノコのシイノトモシビタケが観察できました。

シイノトモシビタケはもともと八丈島に見られた光るキノコで弱く光ります。そして、6月は本命のヤコウタケが見られるようになります。

まあ、雨が降ったり霧が発生したらの話なんですけれどもね

さて、台風1号が去り、八丈島はいい天気になりました。野鳥も晴れの日を待っていたようです。

フィールドを観察していましたら、面白い野鳥を見つけました。


今日は、「東京都八丈島のウグイスを観察しました」と題してのお話です。


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私にとって、ウグイスは撮影の難しい野鳥です

ウグイスは、通常は藪の中を移動します。さえずりや地鳴きをしながらの移動ですので、位置は分かるのですが、枝や葉の影に隠れてよく見えません。

そんな状態ですので、写真を撮るのはかなり苦戦します。

撮影するときは、通り道を見つけて待ち伏せすることが多いです

ウグイスHorornis diphone
EOS 7D Mark II+EF400mm F5.6L USM

ウグイスのソングスポットを見つけました

では、ウグイスがまったく見られないかといいますと、そういうことはないようです。

ホーホケキョ!

ん!?

近くにウグイスがいる・・・?

多くの場合、ウグイスは藪の中で鳴いているものです。ところが、この個体は珍しく見やすいところにいました。

ウグイスHorornis diphone
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

ソングスポットは見張り台の1つ

そっと観察していますと、この個体はさえずりながら周囲も見張っていました。メスや巣の位置は分かりませんでしたが、けっこう長い時間留まっていました。

ウグイスHorornis diphone
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

八丈島ではウグイスは1年中さえずります

本土に住んでいるとき、ウグイスは冬になりますとさえずりを止めて地鳴きになります。藪の中を

チャッ、チャッ

と鳴きながら移動しますので、バードウォッチング初心者だった私は何の鳥なのか分からず、当時は同定に苦戦しました。

双眼鏡で鳴いている瞬間を自力で見たとき、

これがウグイスの地鳴きか・・・

と嬉しかった思い出があります。

ところが、八丈島では暖かすぎて、冬でも

ホーホケキョ!

と鳴きます。

耳を疑いましたね(笑)


八丈島では繁殖期と換羽期が重なる個体がいる

これは写真を撮って初めて気づいたことですが、この個体がさえずるとき、首の地肌が見えます。

天敵やなわばり争いのために羽根が抜け落ちたのかと思っていましたら、観察例がありました。

ウグイスは繁殖期のときにさえずります。そして、血液中のホルモン濃度の変化で換羽もするそうです。

八丈島では、繁殖期と換羽期が重なった個体もいました。このようなことをバードウォッチング歴30年で初めて知りました。

知らないことはまだまだたくさんありますね

ウグイスHorornis diphone
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

今日は、「東京都八丈島ののウグイスを観察しました」と題してのお話でした。

ウグイスは藪の中を移動する野鳥です。ところが、ソングスポットを見つけました。

ウグイスは周囲を見張ったり、さえずったりしていました。また、このウグイスは繁殖期と換羽期が重なっていました。

面白い瞬間が見れました

知らないことはたくさんありますね


明日のブログの更新はお休みします。


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