八丈島には様々な種類のサギが来島します。コサギ、チュウサギ、ダイサギ、アオサギ、アマサギなどなど。
八丈島では、サギ類はみんな渡り鳥です。多くのサギ類はこの孤島で羽を休めます。
その中で、丸っこい形のサギがいます。ゴイサギといいます。
今日は、「八丈島の夜に徘徊するだるまのような形の野鳥について」と題してゴイサギについてのお話です。
サギだけに、ゴイサギも水辺で生活をします。じっとして、流れてくる小魚を食べます。
多くのサギ類の体型はほっそりとしているのですが、このゴイサギ、デフォルメしたロケットのような形をしていますね。
正面から見るとこんな形です。サギというよりも、むしろ、だるまさんです。
ゆっくり動いて、ピタッと止まったりすると、だるまさんが転んだをしているかのようです。なぜ、ゆっくり動いているかといいますと、眠いからです。
そう、ゴイサギは夜行性なのです。本土では、夕方や夜になると「クワッ」と鳴きながら飛びます。夜烏とよばれる場合もあります。
このゴイサギ、アメリカにもいました。私は、約20年前カリフォルニア州のデービス市に住んでいました。カリフォルニア大学デービス校の敷地内にある植物園にもゴイサギが繁殖していました。
子供は茶色のまだら模様です。おそらく、天敵に見つかりにくくしているのかも知れません。
写真を撮ったこの時はお目々ぱっちりですが、普段は目を閉じて寝ています。
空を見上げると、カリフォルニアの青空を優雅にゴイサギが飛んでいました。
ちなみに、英語ではNight heronといいます。夜のサギという意味です。なんとなく、夜烏と同じですね。
もし、ゴイサギがぼ~っと留まっていても、起こさずに昼間はゆっくりと寝かしてあげてくださいね。
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