東京都八丈島で見られる不思議な気象と節足動物

八丈島のフィールド

八丈島に住んでいますと、

初めて見た

今まで知らなかった

というものをよく体験します。私自身が、いかに隔離された世界に生きていたのかを、毎回、認識します。

ですので、八丈島に住んでいて、私は飽きがきません。


今日は、「東京都八丈島で見られる不思議な気象と節足動物」と題してのお話です。


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注意

今日のブログには、サソリモドキ、アシジロヒラフシアリ、ナナフシが出てきます。節足動物を見たくない人は、そっとブラウザを閉じて下さいね。


変わりやすい八丈島の天気

私は、住んだ場所と旅行(?)を合わせますと、日本のほとんどの土地を経験しています。本土に住んでいますと、気象の変化は緩やかに変わります。

アメリカ合衆国のカリフォルニア州では、夏季は雨が一滴も降らず、真っ青な青空が続きます。

不変といってもいい気候でした

それが、八丈島になりますと、本当に空模様が激しく変わります。日差しがあったと思えば、すぐに曇ったり、土砂降りになったりします。

今日の八丈小島です

EOS 6D Mark II+EF24-105mm F4L IS USM

この姿は一瞬でした。このあとは、八丈小島上空を厚い雲で覆われました。

遠くを眺めますと、遠方でスコールが起きているのが見られました。

EOS 6D Mark II+EF24-105mm F4L IS USM

本土ではなかなか見られませんが、四方を海で囲まれている八丈島では、特定のエリアのみ雨が降っている気象を目の当たりにすることが出来ます。

初めて見たときは、とても驚かされました


サソリモドキを襲うアシジロヒラフシアリ

八丈島には、サソリモドキという大型の節足動物が生息しています。名前にモドキと付いていますので、本物の毒を持っているサソリではありません。

サソリモドキは、八丈島では、侵入生物という位置づけです

防御物質として純度の高い酢酸を使っています。酢酸の臭いがしますので、近くにいることが分かります。

さて、サソリモドキは大型の節足動物ですので、無敵のように思えますね。でも、どんな生き物にも寿命はあります。

アシジロヒラフシアリは、おとなしいアリです。ですので、通常は、サソリモドキを襲うことはありません。

ところが、サソリモドキが弱ったり、死んでしまった場合は別です。貴重なタンパク源ですので、一斉に襲いかかります。

サソリモドキとアシジロヒラフシアリTechnomyrmex brunneus。赤い破線の丸の中にアシジロヒラフシアリがいます。写真には写っていませんが、サソリモドキの腹側には、たくさんのアシジロヒラフシアリがいました。
EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art

私も知らなかったのですが、アシジロヒラフシアリは、野外では、掃除屋のようなこともしていたんですね


ナナフシモドキ(?)

アメリカ時代、私はUniversity of California-Davisの昆虫学部に所属していました。そこでは、

どんな昆虫でも、標本をとって、分類の先生に種を同定してもらわなければなりません

と教わりました。

昆虫は150万種いるといわれています。簡単に種の判別は出来ないからです。

さて、八丈島では、意外とナナフシと出会う機会が多いです。歩いていましたら、足元に棒のようなものが動いていました。

ナナフシが歩いているのを初めて見ました。触角が短いのでナナフシモドキ(?)かも知れません。

ナナフシモドキ(?)
iPhone 12

節足動物を研究していましたが、私の専門は、分子生物学、生物科学、生理学、化学生態学などで、分類学は専門外です。

勉強して、この名前の(?)が取れればと思います


私は、八丈島の変化に富んだ自然がとても大好きです。毎日が、知らないことの発見の連続で、楽しくて、仕方がありません。

ただ、これはあくまでも私の価値観です。人によっては、

何だこれ?

気持ち悪い!

こんなのもう嫌だ!

となる人もいますね。ですので、私も、自然がすべて良いとは、思っていません。

私がガイドするヘゴの森も、笑顔で帰られている方がいる一方、寂しい顔をされる方もいらっしゃいますからね。それだけ、価値観は多様なのです。

実物を見るのは別にして、八丈島の自然には、様々な現象が見られ、生き物が生息しているということは知っていただきたいです。

ぜひ、何かのときの話のネタとして、使って下さいね

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