2025年台風22号、23号の通過前後の東京都八丈島の猛禽の様子

動物

八丈島では、毎年、秋に猛禽が訪れそのまま春まで過ごします。

例年なら決まった行動パターンを示す猛禽ですが、台風22号、23号が八丈島を通過した前後、変な行動をしていました。


今日は、「2025年台風22号、23号の通過前後の東京都八丈島の猛禽の様子」と題してのお話です。


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ミサゴ

ミサゴは魚専門の猛禽です。八丈島のミサゴの生態はこちらのブログ記事をご覧になってください。

台風22号が来る前に、ミサゴはすでに八丈島に来ていました。私が確認したのは3羽。

お互いに声を掛け合っていました

2025年10月8日は嵐の前の静けさで、八丈島は無風。そして、私の偏見かもしれませんが、野鳥も静かでした。

そんな中、私の近くにミサゴが止まりました。

猛禽は人に対して警戒心が強い野鳥です。本来ならば、人の近くに止まることはありません。

この行動自体が異常なのです。

ミサゴが八丈島に来てから時間が経っていました。木に止まるより、断崖絶壁の窪みに避難したほうが安全です。

ミサゴの行動は一時的なもので、次に確認した時は姿を消していました。

台風通過後も姿を見かけたことから生き延びたようです。

ミサゴPandion haliaetus
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

チョウゲンボウ

八丈島では、ミサゴに並んでチョウゲンボウも渡ってきます。このチョウゲンボウも台風前に八丈島に来ていました。

チョウゲンボウも八丈島中を飛びます。そして、風が強い時に備えて避難場所もいくつか用意しています。

ですので、チョウゲンボウも被害から免れたようです。

しかし、変な行動を見ました。

暴風雨とは言いませんが、台風通過後に風雨があった日がありました。その時、チョウゲンボウが迷った行動をしていました。

通常は人が近づきますと、チョウゲンボウも猛禽ですので、すぐに飛び去ります。ところが、風雨で台風を思い出して混乱しているのか、止まる場所がおかしいのです。

チョウゲンボウも私の近くに止まりました。

後で写真を見直して分かったことですが、表情を見ますと「心ここにあらず」なのです。

この行動も通常ではあり得ないことです。

台風を思い出したのでしょうか?

チョウゲンボウFalco tinnunculus
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

チゴハヤブサ

八丈島に渡って来るあるいは通過するメジャーな猛禽は、ノスリ、ミサゴ、オオタカ、ハイタカ、ハヤブサ、チョウゲンボウです。そのうち、ノスリ、ミサゴ、チョウゲンボウは高確率で毎年見られますね。

そして、私にとって、チョウゲンボウは身近な猛禽の一種となりました。

台風通過後1ヶ月くらい。私の頭上でヒラヒラとホバリングする猛禽がいました。

チョウゲンボウかな?

撮影して写真で確認しますと、チョウゲンボウとは模様が違いました。

チゴハヤブサでした

チゴハヤブサは、私のバードウォッチング歴で初めて見ました。当然、八丈島でも初めて。

そして、変なことに気が付きました。

  • チゴハヤブサは八丈島では稀(もしかしたら初めての記録?)。
  • 右脚が消失。
  • ホバリング時は脚を格納している場合が多いのに、左脚が垂れ下がっていた。

チゴハヤブサは台風の何らかの影響で八丈島に来島したのでしょうか?

ミサゴとチョウゲンボウは八丈島に来てから時間が経っていいます。台風に対する避難場所も熟知していると思います。

ところが、チゴハヤブサはそれらの場所を知りません。

もし、木の枝に止まってしがみついている時に瞬間的な突風で飛ばされたら、脚はもげまし、脱臼もするでしょう。

私が見たチゴハヤブサは餌を捕ろうとしていましたが、無理でした。

自然は非情です。このチゴハヤブサに残された時間はほとんどありません。

チゴハヤブサFalco subbuteo
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

今日は、「2025年台風22号、23号の通過前後の東京都八丈島の猛禽の様子」と題してのお話でした。

台風通過前後の猛禽のミサゴ、チョウゲンボウ、チゴハヤブサの通常では見られない変わった行動を紹介しました。

台風を経験前後の影響によるのかも知れませんね


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