今日(2020年6月20日)の午前中は、ここ連日にないくらいのいい天気でした。最近は、曇天がおおかったので、目が灰色の世界に慣れていました。
6月の八丈島でも青空はあるんですね。
今日は、「6月の八丈島で咲くショウガの仲間とヒガンバナの仲間について」と題して、毎年この時期の八丈島で見られる花について紹介します
はじめはアオノクマタケラン。
アオノクマタケランはショウガ科ハナミョウガ属の植物です。
自然ガイド中にこの植物を紹介すると、
名前は「ラン」なのに、ショウガのような葉っぱね
とお応えされるお客様がよくいらっしゃいます。植物の知識が深い人は、この植物の名前と形態に違和感を覚えるそうです。
そうです。葉っぱはショウガなのです。ではなぜ「ラン」と最後につくかといいますと、花がランのような形だからです。
花は白い花弁にピンクのラインが入っています。満開ですね。
6月の八丈島の林道沿いを歩くと、道の両脇にこのアオノクマタケランのたくさんの白い花を見ることができます。花に囲まれた道を歩けるのは今の時期だけです。
花の時期が終わると、12月ごろには様々な色の実をつけ、冬になると真っ赤な実になります。
もう1種紹介します
海岸沿いへ行ってみましょう
海岸沿いを車で走らせると、大きな白い花弁がいっぱいの花と出会います。
この植物はハマオモトといいます。島民は、ハマオモトよりもハマユウとよんでいる方が多いです。
ヒガンバナ科クリナム属に分類されます
いわれてみると、ヒガンバナっぽい花ですよね
写真では茎の両脇で花を咲かせていますが、順に中心の蕾も花を咲かせ、満開の花になります。
ハマオモトは海岸沿いに生息する植物です。よく、あの潮風に負けないですね。
それもそのはず、ハマオモトはとても頑丈にできています。たとえば、ハマオモトの種は長い間海上を漂うことが可能で、その体制能力は陸上に到達できるまで維持し、水があれば発芽が可能だそうです。
自然は私たちが考えている以上に、様々な能力を持っています。
八丈島も自粛要請が解除され、徐々にお客様を受け入れられるようになってきました。今まで通りになるのは、乗り越えなければならないステップがありますが、はやく自由に旅行ができるようになればいいですね。
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