2024年4月中旬、東京都八丈島の山の中腹で見られる花について

植物

昨日(2024年4月8日)の時点で八丈島行きのANAの1便、2便は欠航が決まっていました。

今日(2024年4月9日)は瞬間最大風速が20.3 m/sとまるで台風並みでした。山に行ったら倒木に会う可能性が高かったです。

そんなわけで、今日は外は危険です。これまで撮りためた写真で八丈島の春の紹介をします。


今日は、「2024年4月中旬、東京都八丈島の山の中腹で見られる花について」と題してのお話です。


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コケリンドウ

八丈島では、コケリンドウの生息地は平地の部分から山まで広がっています。色々な場所で見られるのですが、私は毎年三原山で見ています。

コケリンドウの草丈は高くても10 cm以下。小さい野草です。

私が見つけたときは霧が発生していていました。綺麗に咲いた状態から花が閉じかけていました。

コケリンドウGentiana squarrosa
EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art

植物の写真撮影は時間がかかります。条件を変えながら撮影していたのですが、急にピントが合わなくなりました。

ん!?

と思っていましたら、一瞬で花びらが閉じてしまいました。植物の動きはこんなにも素早いものかと驚かされてしまいました。

コケリンドウGentiana squarrosa
EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art

ハチジョウチドリ

ハチジョウチドリは八丈島の春の花です。でも、地味な植物ですので、私はあと出ててくるシチトウスミレの方が春を連想します。

ハチジョウチドリの新芽は1月くらいから見られます。低温条件で少しずつ生長し、春になると同時に草丈が一気に生長し、花をつけます。

花といいますと様々な色を想像されると思いますが、ハチジョウチドリの花は緑色です。

花が咲いているのか咲いていないのかよく分からない植物です(笑)

ハチジョウチドリPlatanthera mandarinorum Rchb.f. subsp. hachijoensis (Honda) Murata var. hachijoensis (Honda) Ohwi
EOS 6D Mark II+EF100mm F2.8L Macro IS USM

ハチジョウテンナンショウ

3月くらいから花が咲き始めるハチジョウテンナンショウ。こちらは徐々に花のシーズンが終わりです。

訪花昆虫もアリから羽のある小さな昆虫にシフトしています。

今年の冬は暖かかったのか、季節の変化に応じた植物の反応が鈍いように思えます。

数値的なデータはとっていませんが、例年と比べて、一斉に花を咲かせて、短期間で枯れるということが無いように思えます。

まもなく、ハチジョウテンナンショウとはお別れです

ハチジョウテンナンショウArisaema hatizyoense Nakai.
EOS 6D Mark II+EF100mm F2.8L Macro IS USM

シチトウスミレ

八丈島の春を代表する花といいましたら、美しさと時期から私はシチトウスミレを推します。

気象条件は毎年微妙に異なっているのですが、それに合わせて花の咲く瞬間をズラしたり、長い期間で花を咲かせたりと見事に調節しています。

いつも、飽きが来ないでずっと観察しています。

1時間くらいすぐに経ってしまいますね

シチトウスミレViola grypoceras A.Gray var. hichitoana (Nakai) F.Maek.
EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art

今日は、「2024年4月中旬、東京都八丈島の山の中腹で見られる花について」と題してのお話でした。

コケリンドウの花の閉じるスピードが想像以上に速くて驚かされました。

地味な花のハチジョウチドリはこれからが季節。一方、ハチジョウテンナンショウはもうすぐお別れです。

八丈島の「春の花」のシチトウスミレは知らないうちに咲いていました。

2024年の春は1度だけ

チャンスは逃さないようにしたいと思います


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