八丈島の年間降水量は、3,000 mmです。日本の全ての観測地点の上から16番目です。
島の天気は独特で、晴れていても、あっという間に空は厚い雲に覆われて、雨が降ります。
場合によっては、大雨ですね
今日は、「2022年7月14日、八丈島の雨とそのあとの地形の変化」と題してのお話です。
八丈島の雨はこんな感じに降ります
今日の八丈島は曇りでした
ただ、それは、ふもとのお話。山の上の方へ行きますと、雨が降っていました。
八丈島で好天を頭に描いて行動するのは、良くないです。曇り空でも、あてになりません。初めは曇りでも、すぐに雨が降ります。
今日はそんな天気でした
八丈島で大雨(豪雨)に遭遇したら、しなくてはいけないこと
八丈島の陸地は美しい場所が多いです。例えば、八丈富士、三原山、大池・小池、唐滝、硫黄沼、ポットホールなどです。
多くの場合、登山道を始め、林道も通らなければなりません。
このとき、注意しなければならないのは、大雨です。小雨でも、その前日や一昨日に大雨が降っていたら、すぐにその場所から離れなければなりません。
次に、落石や土砂崩れが来るからです
八丈島での落石や土砂崩れの例
八丈富士登山道
富士登山道では、大雨のあと、土砂が流れます。これが、どのくらいの量になるのかは予測が付きません。
軽い場合は登山ができますが、量が多くいっきに流れてきた場合は、大変危険です。
ヘゴの森の散策路
私は、ヘゴの森でガイドをしています。地形の変化を一番知っていると思っています。
ところが、大雨のあとの土砂崩れは予測できませんでした。
土砂崩れは、雨の数日後に見つかりました。もし、その期間にツアーをやっていたら大変なことになっていました。
防衛道路
環境調査をするようになってから、この道はよく通るようになりました。毎回、法面周辺の落石、土砂の位置をチェックしていました。
最近は、ずっと安定していました
ところが、3日間の大雨のあと、状況が変わりました。土砂は除かれましたが、この場所も危険であることが分かりました。
その他の道
防衛道路ではありませんが、三原林道近くの道です。この道も私はよく通りますが、崩落の兆候は見られませんでした。
しかし、結果はこのとおりです。
昼間は明るいので見やすいですが、夜は、外灯が無いので、非常に危険な場所となりました。
自然は美しいのですが、それに魅了されすぎてもいけません。
私が気づいていない、あるいは、紹介しなかった危険な箇所は、八丈島にはまだまだあります。
かならず、数日前の降水量はチェックしておき、危険を感じたら、すぐにその場から離れることを強くおすすめします。
ぜひ、入る前に、危険と思われる箇所をチェックしてくださいね
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