今年も1ヶ月を切りました。今年の八丈島は冬が3月末まで続き、そのあとの生き物の1年間のカレンダーが狂いまくりでした。
たとえばセンニンソウは例年は今の時期見られませんが、未だに種だけでなく花も見ることができます。
今年は本当におかしな一年でした
ただ、秋-冬の季節に来島する水鳥はいつもの面々でした。
今日は、「2022年秋-冬の季節で見られる東京都八丈島の水鳥」と題してのお話です。
バン
私にとっては、バンは警戒心の強い野鳥という印象が強いです。双眼鏡で見ていますと、すぐに気がついて、アシに隠れてしまいます。
八丈島では春から秋にかけては見られません。バンも渡りをするそうです。
八丈島では、私にとっては、バンは距離をとられる野鳥と認識しています。ところが、撮影したときは、機嫌がいいのか、2羽で私の近くに来てくれました。
コガモ
コガモも八丈島に渡ってくるカモの仲間です。来島直後はメスしか見られず、途中からオスが増えてきます。
実際には、オスメス同時に来島します。来島直後はオスはエクリプス(メスのような模様)です。
そして、八丈島で休憩している間にオスはオス型の羽の模様に変わっていきます。
写真を撮ったときはエクリプスが含まれていますので、この個体はオスかメスか私には分かりませんでした。
マガモ
カモといいますと、マガモが典型的な種でしょうか?オスは、頭部が緑色、胸は茶色、お腹は銀色とはっきりした模様が魅力的なカモです。
マガモも初めはエクリプスで来島し、オスは八丈島で休んでいる間に模様が変化していきます。遠くで休んでいましたが、活気づいてきたのか、私の近くまで来て静かにたたずんでいました。
オオバン
オオバンは、マガンやヒシクイを除いて、やや大型に入る水鳥です。八丈島では秋-冬の季節に来島します。
慣れてきますと、遠くに距離をおいた個体も近くに来てくれます。
オオバンの餌は八丈島では2パターンあります。一つは湖底に生える水草。もう一つはスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)です。
スクミリンゴガイは、元々は食用として養殖されていましたが、逃げ出して野生化した外来種です。八丈島で、赤い卵を見たとき、
何の卵かなぁ・・・?
と思っていましたが、これがスクミリンゴガイの卵です。
今年のオオバンは水草の方を好んで食べていました。
水鳥の動きを観察していますと、餌を食べたり、休んだり、自然の生活をしています。ところが、ときどき、一斉に姿を見せなくなることもあります。
野鳥は五感で情報を入手し、危機感を抱いたら、種は異なっても一斉に動きます。
データを並べていくと、
この日は何かあったんだろうなぁ・・・
と推察できますので、こういうときは、彼らが落ち着くまで、あまり近づかないようにしています。
八丈島もようやく冬らしくなってきました
冬の探鳥も楽しみになりましたね
PR