今日の八丈島の気温は18℃まできました。冬装備の服では暑すぎますね。
ここまで温かいと、アシジロヒラフシアリは行列を作ります。
いつもどおり、処置して道しるべフェロモンの拡散を防ぎました
ここまで温かいと、昨日逃した「春」に興味を持ちました。
今日は、「2021年3月17日、東京都八丈島の春をさらに探しました」と題してのお話です。
薄茶から緑の背景の中、餌を探すツグミ
八丈島では、ありとあらゆる植物の新芽が芽吹きますね。冬の薄茶の景色はじょじょに変わり始めています。
いつものコースを散策していましたら、目の前にツグミがぴょこんと姿を現しました。
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
ツグミは冬鳥ですが、背景はすっかり春ですね。
コジュケイ、シジュウカラ、タネコマドリがさえずるのも頷けます
遠くからトコトコと歩いてくる小さなタヒバリ
タヒバリは色鮮やかな野鳥ではありません。でも、出会いが多いと愛着がわきますね。
今年は、タヒバリの当たり年でした。たくさん色々な姿を撮影させてもらいました。
今日もバッチリでした
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
タヒバリと2時間一緒に過ごしました。頭(視線)の動き、羽繕いなど、近くでじっくりと観察させてもらいました。
今年は、別の野鳥を狙っていましたが、思い通りにはなりませんでした。
それでも、タヒバリのような野鳥と関係を築けたのは、大きな進歩でした。
スギナは本土でもおなじみの春の植物
八丈島では、もうツクシが出ています。
EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art
ツクシは、正式名はスギナです。
ぱっと見、何の仲間か分かりにくいですよね。実はこれ、シダ植物に分類されます。
植物に無知だった私は、初めは、びっくりでした。いわれてみれば納得なのですが、スギナは種ができませんよね。
そして、胞子で増えます
でも、シダ植物は、今の時期、基本緑色ですので、心の中では釈然としていない自分もいます。
間違えてツクシに登ってしまったクワゴマダラヒトリの幼虫
生物学者は、生物の精巧な作りや仕組みに驚愕し、その機能を明らかにするために探求研究をします。でも、「精巧な」と表現しましたが、実は、生物は間違いばかりします。
EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art
この毛虫は、以前も紹介した、クワゴマダラヒトリの幼虫です。本来は、緑色の葉を食べて、成長する幼虫です。
でも、この幼虫は、スギナの胞子茎(ツクシ)に間違えて登ってしまいました。もちろん、葉はありませんので、ご飯は食べられません。
私も、仕事でいつもベストを尽くしていますが、結果としては間違ったことも多々あります。クワゴマダラヒトリの間違えを見て、自分の姿を見ているようでした(笑)。
でも、間違えは、今まで無理だと思われたことの突破口になる場合もあります。失敗を恐れず、この幼虫に負けないよう、前を向いて進みたいですね。
八丈島の春は、まだまだあります。しばらくは、春探しが続きますね。
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