八丈島では夜の景色や光るキノコの撮影は危険です

八丈島のフィールド

写真を撮っていると未知のシーンを撮影したい欲望に駆られます。たとえば、夜の撮影。都会のさまざまな光に彩られる夜景でしたり、ホタルの舞う姿も印象的ですよね。

本土ではそれぞれの撮影名所がありますね。名所であるがゆえに、暗がりでも危険でないよう安全に配慮されています。


今日は、「八丈島では夜の景色や光るキノコの撮影は危険です」と題してのお話です。


私は自然ガイドで、一応写真も撮れますで、様々なお客様から夜の撮影、特に光るキノコを撮影について尋ねられます。

正直にいいますと、八丈島の場合は本土のように撮影場所が整備されていませんので、夜の撮影は危険です。私はおすすめしていません。

八丈島にも、当然ですが、街灯はあります。しかし、それは八丈島の道のわずかしかカバーしておらず、街灯が設置されている場所も、島外から来られた方々は口を揃えて暗いといいます。

ですので、視界は良くないのです。さらに、夜景や光るキノコを撮影しやすい場所は街灯も無く、真っ暗です。


撮影準備が大変だなぁ・・・

そうですが、それよりももっと気をつけなければならないことがあります。

移動です

真っ暗なところを移動しなければならないのです。

車にはライトがあるから大丈夫

と思うかもしれませんが、実際には視界が悪くて危険ですし、レンタカーを使うお客様にはおすすめしていません。


島民の私の場合は、車の移動では、以下のように準備をしています。

  • 毎回、昼間のうちに下見をする。道路の場合は、中央と脇をチェックして、石によるパンクの恐れがあるかどうか、土砂崩れの兆候があるかどうかの確認をします。
  • 大雨が降ったかどうか、あるいはこれから降るのか気象条件を確認する。大雨が降ったら中止です。土砂崩れが起きる可能性が高くなるからです。
  • ゆっくり運転する。安全運転は最も大切です。

光るキノコの撮影の場合は、さらに、以下のように準備をしています。

  1. 昼間のうちに下見する。足元の状態をチェックして、軽登山靴、長靴など、適切な靴を準備します。足首を挫くのを防止するためです。近くに落ちる場所があれば諦めます。たった50 cmの落差でも、暗闇の不意打ちならば、人は簡単に骨折するからです。
  2. 森などに入る場合は、前方の障害物の状態をチェックする。不意打ちで目に何か入るかもしれません。私の場合は、下見した上に、メガネ着用し、ヘッドライトを点灯し、手を進行方向に伸ばして葉や枝が目に入らないようにしています。
  3. 携帯の電波の入り具合をチェックする。八丈島は携帯の電波が届かない場所がたくさんあります。事故を避けるように行動していますが、万が一のことを考えてのことです。
  4. ヘッドライトはわすれない。

最後に、事故が起きそうなことはなかったか、改善点を考えたり、悪かったことはなかったか、毎回反省をする。

シイノトモシビタケMycena lux-coeli
EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro+Life Size Converter EF

いっぱい書きましたが、島民でもこれだけ準備をしています。夜の八丈島は魅力的ですが、事故防止のため、島外からのお客様は撮影は昼間に集中した方がよろしいかと思います。

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