台風7号は、八丈島に直接の影響は与えなかったのですが、ANAと東海汽船の交通には欠航という形で大きな影響を与えました。
そのため、お客様の行き来だけでなく、物資の輸送も滞りました。
今日も少し影響が残っていますが、ようやくいつもの八丈島に戻りつつあります
さて、タイミングよく八丈島に来島された方々は、昨日から八丈島に来島され、天候が回復した観光地や海や山のレクリエーションを楽しまれていらっしゃいます。
今日のお客様もその2人です
今日は、「2023年8月18日、東京都八丈島のヘゴの森のツアーの様子」と題してのお話です。
ヘゴの森コースの様子
昨日は八丈富士に登ってきたんですよ
階段で何度心を折られたことか(笑)
そんな健脚の持ち主でしたが、今日は軽めのヘゴの森コースを選択されました。歩く距離が短めのヘゴの森コースといっても、ヘゴの森で見られる植物の大部分は見られます。
私たちは散策路を進みます。
途中、アシタバやラセイタタマアジサイの蕾を観察しました。
アジサイの花は、中心に真花があり、外側に装飾花が配置されています。装飾花で訪花昆虫をおびき寄せ、そこから昆虫を中心に移動させることにより受粉を完了させます。
そして、受粉が完了しますと、装飾花は180˚角度を変え、昆虫が来ないようにします。
頭は無いけれども、頭いい植物なんですよ
笑
夏の八丈島は、あまり雨は降りません。でも、年間を通してトップクラスの降水量の島です。
ですので、ヘゴの森ではたくさんのシダ植物を見ることができます。お客様が持っていらっしゃるのはリュウビンタイの葉です。
胞子嚢群が葉の周辺に付いているのが特徴です
ヘゴの森のエリアに来ました。
ヘゴは木のような形をしていますが、足元にあるシダ植物と同じ仲間です
花は咲きませんので、胞子で増えます
へぇ〜
ヘゴの茎は2種類あります。成熟したヘゴは気根で覆われているため触っても大丈夫ですが、若いヘゴは鋭い棘で覆われています。
危険ですので、ぜったいに寄りかかってはダメですよ
はい、わかりました
これ、何だか分かりますか?
う〜ん・・・
これは、炭焼き窯の跡です
今は、燃料はガソリンや灯油ですが、昔の燃料は炭でした
へぇ〜
私たちは、ジャングルのようなヘゴの森を進みます。
ヘゴの森には2種類のヘゴが生息しています。1つはこれまで解説してきたヘゴ、もう1つは棘が毛に変わったヒカゲヘゴです。写真では、手前の下から上まで焦げ茶色のものがヘゴ、下がこげ茶で上が金色なのがヒカゲヘゴです。
私たちは、ヘゴの森を下から見上げてきました。今度は高台に移ります。
うゎ〜
これはすごい
ヘゴの森を上から見下ろしますと、傘が開いたようなヘゴが目の前に広がりました。
今日のスケジュールは、これで最後で、飛行機に乗って帰ります
楽しい旅行にするためにも、最後まで気をつけてくださいね
事故などで台無しにしてはいけませんよ
はい、気をつけます
今日はありがとうございました
こちらこそ、今日はヘゴの森にいらしていただき、ありがとうございました