2022年3月3日、東京都八丈島の沢の小径へ行ってきました

植物

今日は久しぶりの全休。気づいたら、桃の節句であり、ひな祭りの日でした。

今日は、スーパーのひなまつりの飾りで3月3日を認識しました。もう、世間から離れ過ぎです。

仕事、それ以外でも時間があれば、いつもフィールドにいます。ほとんど人と会いません。

社会から自主隔離していました

もう、都心から帰ってから10日以上経ちましたので、誰とも会うことが可能ですね。

ここ数日、八丈島は、急に暖かくなりましたね。私もフィールドの植物がどう変化するのか、とても興味があります。


今日は、「2022年3月3日、東京都八丈島の沢の小径へ行ってきました」と題してのお話です。


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沢の小径は身近な散策コース

体力があれば、八丈富士・三原山へ登山が出来ますよね。でも、みんながみんな可能なわけでもありません。

では、体力が無い人は、フィールドに出てはいけないかといいますと、そうではありません。ここ八丈島では、沢の小径があります。

ここは、林道と散策路の組み合わせです。沢の小径の名前の通り、散策路は小川の横を通ります。

野鳥と野草が楽しめますので、私の大好きなコースの一つです

沢の小径はここにあります。

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ヘゴの新芽

私はヘゴの森で自然ガイドをしていますが、いい感じのヘゴの新芽ってなかなか見られないんですよね。通常ですと、高い樹上ですし。

でも、沢の小径には小さなヘゴが見られます。今日散策していましたら、ヘゴの新芽が間近で見られました。

ヘゴCyathea spinulosaの新芽
EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art

ホラシノブ

八丈島は雨の多い島です。気温もある程度上がりますので、シダ植物の生育には最適な土地です。

私も今年から、少しずつ、植物の判別の強化を始めています。

自然ガイドとして必要な知識かもしれませんが、私は八丈島に住んでいますので、もう少し土地に即した知識を持つべきだと思ったからでした。

ホラシノブはぱっと見、リョウメンシダっぽいです。でも、葉の形、葉の裏から見られる胞子嚢の配列が異なります。

散策路に若いホラシノブがありました。

ホラシノブSphenomeris chinensis (L.) Maxon
EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art

ハチジョウカグマ

八丈島の散策路を歩きますと、とても大きなシダ植物と出会います。ものによっては2 m超えもあります。

私も初めて見たときは、おばけのように見えました。

このシダ植物は、ハチジョウカグマ。ハチジョウ(八丈島)+かぐま(シダ)という意味のシダ植物です。

葉っぱをひっくり返しますと、胞子嚢の配列がカタカナの「ハ」となっており、それが連続していますので、「ハハハハハハ」と笑っているように見えるシダです。

ハチジョウカグマWoodwardia orientalis var.formosana.
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サカキカズラの種

八丈島には巨大タンポポの種が見られます。テイカカズラの種とサカキカズラの種です。

テイカカズラは大きな綿毛に棒のような形の種、サカキカズラは大きな綿毛に円盤のような種が付いています。

今回見つけたのは、こちら、サカキカズラです。もし、沢の小径にいらっしゃいましたら、巨大タンポポ探しもいいですね。

サカキカズラAnodendron affine (Hook. et Arn.) Druceiの種
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ヤブコウジ

実は、今日は、ヤブコウジを見に沢の小径に来ました。ヤブコウジは、地面から数十センチの高さの小さな木です。

そして、よ〜く見ますと、赤い実が着いています。

赤い実といいますと、一両、十両、百両、千両、万両と縁起物の植物が有名ですね。植物の苦手な私も、八丈島で百両以外はすべて見ています。

そして、ヤブコウジ。この植物の別名はジュウリョウ(十両)です。

ジュウリョウってこんな形をしているんですよ

ヤブコウジArdisia japonica
EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art

今日は桃の節句。八丈島も暖かくなりました。

沢の小径ではモスケミソサザイがさえずっていました。もう春ですね。

今日は、緑色の多い散策でしたが、今後、花がどんどんと咲いてきます。

八丈島の本格的な春はもうすぐそこです

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