昨日、八丈サイエンスクラブでお子さんと仕掛けた野鳥の人工の水浴び場を見に行ってきました。
2人で色々考えましたが、想像とは違うことが起きていました。桶には水がいっぱい溜まって、水浴びは無理だと思いました(笑)。
桶は思った以上に水が溜まっていました
仕方がないので、石を入れて足場をつくっておきました。
トレイルカメラには何も写っていませんでした。まあ、どんなことでも一朝一夕では結果は出ませんね。
さて、いい天気が続いていた八丈島です。今日はようやく雨が降りました。
天気予報では軽めでしたが、一時、大雨でした。そんな中、私はある野鳥を観察していました。
今日は、「2023年11月5日、大雨の東京都八丈島のタヒバリの様子」と題してのお話です。
タヒバリ
タヒバリは、八丈島では冬鳥です。開けたところに群れで現れ、草の根本の昆虫類や植物の種を食べて冬を過ごします。
タヒバリは土砂降りでも活動は止めません
八丈島では、最近、タヒバリの羽数が急に増えました。一斉に渡ってきたみたいです。
八丈島は太平洋に浮かぶ小さな島ですので、野鳥の移動は飛翔のみです。ずっと飛んでいましたので、お腹もすくし、ヘロヘロになっていると思います。
土砂降りだからといって、ご飯を食べるのを止めるわけにはいきません。
ただ、今日は怖いくらいに雨が降りましたけれどもね
タヒバリの狙いは昆虫
八丈島は本土に比べて気温が高いです。山に入れば、カがまだ飛んでいますので、無防備ですとボコボコにされます。
このくらいの気温なので、冬眠(正しくは休眠)のために地面に避難している昆虫やその幼虫はまだ活動しています。
雨が降りますと水が地面に染み込みます。冬眠前の昆虫は息を吸うために地上付近に集まります。
タヒバリはこれを狙っています
行動を観察していますと、草の根本を狙って突く仕草が見られました
タヒバリの羽は水を弾く
私たち人間は、雨が体に当たりますと水はそのまま残りますね。水は体温を奪いますので、山では濡れることは危険というのは、これが原因です。
フィールドではレインウェアは必須です
さて、今日のような天気。タヒバリはどうしていたかといいますと、体をブルブルっと震わせて水を飛ばしていました。
野鳥の羽は水を弾きます。少し動いただけで、水を体から外すことができます。
ですので、雨の水で体温が下がることはありません
今日は、「2023年11月5日、大雨の東京都八丈島のタヒバリの様子」と題してのお話でした。
タヒバリは渡りでお腹が空いていましたので、餌を狙っていました。大雨のときは特に草の根本に昆虫類が出てきますので、狙っている姿を観察しました。
人とは違い、タヒバリの羽は水を弾きます。少し動いただけで、水を体から外すことができますので、体温低下の心配はありません。
今日は、大雨の中、タヒバリの色々な貴重なシーンが見られましたね
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