昔は、カメラはすべてフイルムを入れて撮影しました。一眼レフカメラを購入すると、最初から着いているのが焦点距離50 mmのレンズです。
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えっ?
今は焦点距離24-105 mmのズームレンズですよ
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しかも、カメラはミラーレスカメラです
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まあまあ、私は昔からカメラをやっていましたからね
そんな私ですが、最近は、その50 mmレンズをよく使っています。被写体との距離を変えたり、シャッタースピードや絞り値を変えたり、いじるところがたくさんあって面白いのです。
今日は、「2022年3月2日、東京都八丈島で、焦点距離50 mmマクロしばりで植物を撮影してきました」と題してのお話です。
Canon EF50mm F2.5コンパクトマクロ
焦点距離50 mmといいますと、私はCanonのEF50mm F2.5コンパクトマクロしか持っていません。
CanonのEF50mm F2.5コンパクトマクロは、1987年(!)に登場したとても古いレンズです。でも、私は、今でも、というか最近はこれを使う機会がとても多いです。
光源が入りますと、六角形のゴーストが出るのが問題ですが、意外や意外、けっこういい写真が撮れるのです。
ハチジョウシダ
ハチジョウシダは、八丈島の名前のついたシダです。今、山に行きますと、黄緑色の個体が見られます。
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比較的見つけやすいですね
シダの写真は状態のいい個体を見つけなければなりませんので、散策しながら、カメラを構えての繰り返しでした。少し若すぎますが、葉を広げようとしている途中のハチジョウシダを撮りました。
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EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro
オニヤブソテツ
オニヤブソテツは、海沿いに行くと見つけやすいです。オニヤブソテツも見つけやすいシダですが、いざ写真を撮るとなると、けっこう探しました。
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これでいいのかなぁ・・・?
立ち止まっては、オニヤブソテツに近づいたり離れたり・・・。遠くから見たら、怪しい人ですね(笑)。
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EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro
シマテンナンショウ
例年ですと、シマテンナンショウは12月から見られます。そして、ハチジョウテンナンショウと入れ替わります。
ところが、今年の八丈島の冬は寒かったですね。今でも、フィールドでは、シマテンナンショウがメインです。
通常、50 mmレンズで撮影しますと、絞りを絞れば、ピシッと被写体から背景までピントが合います。
ところが、ある程度近づき、必要な絞り値に設定し、被写体との距離を保ちますと、シマテンナンショウだけにピントが合い、背景がボケるという表現もできます。
これを知ったとき、
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30年前のレンズでも奥が深いなぁ・・・
と感心させられました。
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EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro
ハチジョウカンスゲ
八丈島には、オオシマカンスゲとハチジョウカンスゲが生息しています。
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識別には葉の形状を見ます
もちろん、代表的な個体はすぐに識別できるのですが、なんだか、中間体っぽい性質をもつ個体もあるのです。
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オオシマカンスゲとハチジョウカンスゲって混ざることはないのかなぁ・・・?
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あるいは栄養条件で葉の状態が変わることはないのかな・・・?
地味ですが、見ていて飽きの来ない植物です。
せっかくですので、撮影しました。右側に光源が入っていますので、六角形のゴーストがたくさん出ています。まあ、これは、レンズの欠点ですので、仕方がないですね。
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EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro
近年は、レンズを開放で使うのが多いですね。私の場合、超望遠レンズは開放で使うことが多いです。
一方、焦点距離の短いレンズは絞り値を大きく設定してから、写真を撮影することが多いです。
今日あげました4枚の写真は、すべて、CanonのEF50mm F2.5コンパクトマクロで撮影しました。絞り値はF8-11です。
絞りを絞りますと、実は、レンズの欠点が隠れる場合がよくあります。とても30年前のレンズで撮影したとは思えませんよね。
なお、撮るときは、スローシャッターになりますので、レリーズと三脚が必要になります。
私は、安く、楽しく写真を撮影するのがモットーです。そういう点で、中古のCanonのEF50mm F2.5コンパクトマクロ、私にとってはまだまだ活躍できる大切なレンズです。
Canonに限らず、Sony、Nikon、Olympusなどのメーカーにも同等なレンズがあります。もし、植物の記録に興味がありましたら、安いマクロレンズ、おすすめですよ。
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