私のガイドの仕事はヘゴの森が中心です。解説は、ヘゴの森に生息する植物がメインで、野鳥は姿を見せたときだけです。

野鳥は出るときはたくさん出ますが、出ないときは全く出ないからです
八丈島には本土で見られない野鳥が生息しています。アカコッコ、タネコマドリ、シチトウメジロ、モスケミソサザイ、カラスバト、イイジマムシクイ・・・。

バードウォッチャーには垂涎ものです
今日は、「2022年12月7日、東京都八丈島でバードウォッチングツアーを試験的にやりました」と題してのお話です。
バードウォッチングツアーのガイドの依頼

八丈島でバードウォッチングのツアーをしていただきたいのですが・・・
今回のお客さまからの依頼です。このオーダーが入ってから、私はずっと考えてきました。
多くのバードウォッチングで有名なフィールドでは、散策路を歩くと、道沿いに野鳥が出現します。このような場所は日本中にあります。
ところが、

八丈島では・・・?
と考えてみますと、必ず見られる場所というものはありません。以前、バードウォッチングツアーをしたときは、幸運にも目的の野鳥が見られました。
でも、いつもいつも、こんなに上手くいきません。

アカコッコが見たいです
ツアーが始まりました。
沢の小径
八丈島では、沢の小径が一番安全に山の野鳥を見られる場所です。ですので、お客さまを確率の高いこの場所に最初にご案内しました。
一応、姿が見えたのはシチトウメジロ。シジュウカラ、オーストンヤマガラ、タネコマドリ、モスケミソサザイは声のみでした。

う〜ん
難しい・・・
心の中で思いました。



ヘゴの森
ヘゴの森は野鳥の方が有利な場所です。ありとあらゆる場所で隠れることができます。
声や一瞬の影でも見られた種を記載しますと、ウグイス、タネコマドリ、オーストンヤマガラ、シジュウカラ、シチトウメジロ、カラスバト、オオタカ。

ほとんどは声でした
う〜ん・・・




名古の展望台
最近、私は名古の展望台でオオタカを見ました。可能性をかけて、お客さまをこちらにご案内しました。
オオタカは見られませんでしたが、遠くではありましたが、ウミウとミサゴが見られました。ミサゴは海水に向かって何度もダイブをしていました。


大潟浦園池
八丈島を色々ご案内しました。しかし、今日は、というかやっぱり大苦戦です。海に来たのは、野鳥だけではなくザトウクジラも期待してでした。
でも、クジラは毎日見ている人がいることから分かるように、一朝一夕では見つかりません。

タヒバリの声が聞こえました。ふっと見ますと、電線に留まっていました。

いつも見ているタヒバリとは違うところにいますね(笑)
本来、タヒバリは地面にいる野鳥です。私もびっくりさせられました。

目的のアカコッコは、声さえ聴こえませんでした。

色々連れて行ってくださってありがとうございました
お客様は親切におっしゃってくださいましたが、やはり、八丈島で第三者に野鳥を見せるのは難しいですね。私も確率の高い場所を梯子したつもりでしたが、ほぼダメでした。
見られるときは見られますが、今の時期の八丈島の山でバードウォッチングツアーは難しいと思います。それよりも野鳥の繁殖期の3月〜秋の渡りの10月くらいがいいのかも知れません。
今後もどうしてもという依頼がありましたら、バードウォッチングツアーを行いますが、基本的には難しいと思ってください。

消化不良のツアーでしたが、お客様、今日は依頼していただいてありがとうございました
こちらももっと面白いツアーになるよう研究させていただきます






