今日も東京都の感染者数は189人。3月の連休で外に出たらまずくないか?と言われていましたが、悪い方に当たっているようです。
まだまだ、不要不急の外出自粛は続きます。今頑張れば、2週間後にその効果が現れるはずです。引き続き頑張りましょう。
そういう訳で、今日もバーチャル散策をしようと思います。
今日は、「初心者でもわかるメダケの見つけ方」と題してのお話です。
八丈島の島民はたけのこが大好きです。たけのこっていっても、本土で売っているような大きなものではなく、主にメダケやヤダケのような細いたけのこです。島では「たこうな」と呼ばれています。
八丈島に来て自然ガイドを始めましたが、野鳥はわかっても植物の分類の知識はからっきしでした。先輩ガイドに
どっちがメダケで、どっちがヤダケ?
と突然に聞かれ、
節がある方がメダケ、ないのがヤダケ
と答えました。
では、遠くに見えるあれは?
と聞かれ、お手上げでした。
でも、簡単にメダケを見つける方法があるのです。写真を見てください。
何か着いていますね。これは、メダケ赤衣病菌Stereostratum corticioidesといいます。
菌は宿主特異性という性質があり、特定の種の植物にしか感染しないのです。メダケ赤衣病菌と名前がついていますので、この菌がついている笹はメダケなのです。
「宿主特異性」という言葉は研究者時代には使っていましたが、野外で実体験として経験すると
こういう意味か
と合点がいきます。今はガイド業は休業ですが、早くウイルス問題が収束して、お客様を迎えできる状態になればいいですね。八丈島の魅力を色々お見せしたいです。
PR