八丈島で見られるテンナンショウ属の植物たち

植物

八丈島では、一年を通してさまざまな植物が見られます。

あれっ?

こんなの見たことあったっけ・・・

本土から来られた方々がこんなふうに思えるようなヘンテコな形態の植物もいます。


今日は、「八丈島で見られるテンナンショウ属の植物たち」と題してのお話です。


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初めてテンナンショウを見たときの感想

八丈島では、冬の時期はテンナンショウがたくさん見られます。散策路をあるいていますと、テンナンショウの群生と出会うことがあります。

テンナンショウの花は仏炎苞とよばれる覆いに包まれています。この仏炎苞、コブラの頭のような形をしているんですよね。

想像してみてください

地面からコブラの頭がニョキニョキとたくさん生えている地面を・・・。

私は初めて見たとき、

キモッ

と思いました。

ハチジョウテンナンショウArisaema hatizyoense Nakai.
EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro

八丈島に住み続けると、そのテンナンショウも風物詩となりました

八丈島では、12月くらいになりますとシマテンナンショウ、2月くらいになりますとハチジョウテンナンショウが見られるようになります。

ウラシマソウはハチジョウテンナンショウと同時期に見られるようですが、八丈島では少数派となります。

1年を通してフィールドで過ごしていますと、地面からササの先端のようなものが現れ、その鞘が割れると、テンナンショウの葉、花、残りの葉が出てきます。

シマテンナンショウ、ハチジョウテンナンショウが順に見られますと、

季節な流れたのだなぁ・・・

と感じられます。残念ながら、今シーズンは都心にいましたので、テンナンショウの花の移り変わりが見られませんでした。

1年待たないといけないですね・・・

ハチジョウテンナンショウArisaema hatizyoense Nakai.
EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro

八丈島で見られるテンナンショウ属の植物

シマテンナンショウ

シマテンナンショウは12月が見られます。コブラの頭のような仏炎苞の中に本物の花が入っています。

そして、コブラの口から付属体がひょろりと出ているのが特徴です。

シマテンナンショウArisaema negishii Makino
EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro

ハチジョウテンナンショウ

ハチジョウテンナンショウは2月から見られます。上述のシマテンナンショウとよく似ていますが、葉の数が少なく、葉の形が丸っこく、コブラの口からは付属体が出ていません。

花が咲く時期が、シマテンナンショウと被っていますが、特徴さえつかめば見分け方は簡単です。

ハチジョウテンナンショウArisaema hatizyoense Nakai.
EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro

ウラシマソウ

八丈島で見られるテンナンショウ属の植物の大部分はシマテンナンショウとハチジョウテンナンショウです。ウラシマソウはほんの少ししか見られません。

ウラシマソウはハチジョウテンナンショウと同じ時期に見られます。

ただ、見分け方はとても簡単です。八丈島で見られるシマテンナンショウとハチジョウテンナンショウは、左右の手が開くように両方に葉がありますが、ウラシマソウは葉は一つしかありません。

ウラシマソウArisaema urashima Hara
EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art

今日は、「八丈島で見られるテンナンショウ属の植物たち」と題してのお話でした。

テンナンショウ属の植物の群生を初めて見た感想を正直にいいますと、コブラの頭が地面からニョキニョキと生えていますので、少し気持ち悪いですね。

でも、見慣れてきますと、八丈島の風物詩となります。

花が咲く季節、形態で、シマテンナンショウ、ハチジョウテンナンショウ、ウラシマソウは容易に見分けることができます。

今は、ハチジョウテンナンショウの季節です

少し気持ち悪いですが、コブラの頭のような植物を楽しんではいかがでしょうか?


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