現在、トレイルカメラを使って人工の水飲み場に訪れるキジバトを観察しています。トレイルカメラで撮影された写真は近いうちにまとめて撮影の基礎データしようと考えています。
まもなくAmazonのプライムデーがあります。ここで撮影に必要な機材を買い足し、頭の中で描いているキジバトを撮影できればと考えています。
データはトレイルカメラが自動で集めています。その間時間がありますので、八丈島というものを見つめ直しています。


今日は、「東京都八丈島の色々な空と影響を受けている植物たち」と題してのお話です。
「八丈島の空」と言っても色々あります
八丈島は太平洋に浮かぶ小さな島です。飲水ではありませんが、水は沢山あります。
そして、色々な角度から風が吹き、特に三原山は、噴火と侵食を繰り返しているため、複雑な風の流れが発生します。
ですので、「八丈島の空」と言葉では1つですが、見られる姿は様々となります。
晴れの日で気温が低いと湿度は下がり、空は青空となります。撮影したのは2025年7月3日です。

そして、同じ晴れの日でも気温が上がり空気に水分が多いと、山の斜面を上がっている間に水に変わり雲となります。撮影したのは上記と同じ場所で7月4日13:00と15:00です。


前者と後者は1日違い。後者は2時間違いです。このわずかな時間の差でもこれほどまでに姿を変えます。
言葉の情報では「八丈島の空」。でも、その場に立ち、自分自身で見れば、それ以上の情報があります。
こういうことを知りますと、誰かが記録したことや誰かが発信したことでは、自身を満足させることが出来なくなります。
空の変化に影響を受けた植物たち
2025年の冬は長めでした。暦が遅れた八丈島のフィールドでは、それに従い、野鳥の繁殖期も後ろにズレました。

どうなるのだろう・・・?
と思っていましたら、春と梅雨の時間が短くなり、いきなり暦は夏になりました。
季節はおかしくなりましたが、野鳥の繁殖は例年通りに落ち着いていると思います。
山に入りますと、上述のように八丈島の上空は目まぐるしく変化します。
雲(霧)に包まれますと、一気に気温は下がり快適になります。
ハチジョウアザミ
ハチジョウアザミは適温+湿度の環境下でみずみずしい葉とベストの花をつけていました。
当然、運悪く快晴下に開花してしまい、予定より早く萎れてしまう個体もあります。
ただ、ハチジョウアザミには開花期間に「幅」があります。絶滅しないような工夫がされており、

頭が無いのに頭良いなあぁ・・・
といつも思います(笑)。

EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art
ハチジョウショウマ
霧に包まれる(気温が下がる)時間が長くなりますと、植物の生育も遅くなります。
ハチジョウショウマは、シマヤマブキショウマの次に開花する植物ですが、まるでシマヤマブキショウマの花が無くなるのを見ているかのようにタイミングをズラして開花します。
訪花昆虫の目は人の目ほどは正確に見分けは出来ません。ハチジョウアザミは、シマヤマブキショウマとほぼ同じ場所で生息することにより、お客さん(訪花昆虫)をそのまま貰っていく感じになります。
パズルのピースの穴埋めのように綺麗にはまりますので、自然界の精巧なシステムに怖さを感じます。

EOS 6D Mark II+EF70-200mm F4L IS USM
シマホタルブクロ
現在、八丈島の山へ行きますと、たくさんのシマホタルブクロに出会います。

開花期のピークと言えるでしょう
そのシマホタルブクロは、道沿いでもたくさん見られます。ただ、冒頭の7月3日の青空が続くと、植物体が成熟する前に萎れ始めてしまいます。
散策していますと、様々な形態のシマホタルブクロと出会います。
日陰というのは植物にとってはあまり環境条件ではありません。しかし、強い日差しとトレード・オフでガッチリとした植物体+たくさんの花または蕾というものになります。
私がこれまで撮影してきたシマホタルブクロは花または蕾の数が少なかったのですが、今回、日陰で見つけた個体は別格でした。
シマホタルブクロ、気温、日照、地図上場所、標高、植物体高、葉の大きさ、葉数、蕾数、花数とデータを採ったら、環境とシマホタルブクロの植物体の生態の関係が出そうです。

「八丈島の空」の変化との関係も見えてきそうですね

EOS 6D Mark II+EF70-200mm F4L IS USM
今日は、「東京都八丈島の色々な空と影響を受けている植物たち」と題してのお話でした。
ここ数日間、八丈島の空を見て足元の植物を観察して思ったことを書きました。「八丈島の空」は目まぐるしく変化しますし、それに従い、植物は環境の変化に応答して生存戦略を図っています。
自分で調べると、人から聴いたり書物から得るよりも、何十倍もの情報が手に入ります。これを1度知ってしまいますと、楽しくて自分で調べることは止められませんね。
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