春の八丈島で繰り広げられるオーストンヤマガラの子育て

動物

私は、バードウォッチングで様々の種類の野鳥の巣を見てきました。観察が、比較的楽なのはツバメです。しかし、多くの野鳥は気づいていても見て見ぬ振りが一番いい観察方法だと思います。

今日は、「春の八丈島で繰り広げられるオーストンヤマガラの子育て」と題してのお話です。

昨年の春、いつものように八丈島の林道でバードウォッチングをしていると、2羽のオーストンヤマガラが私の近くに来ました。行動パターンが少しおかしいと感じました。実は、私の近くに彼らの巣がありました。

気づいて、これはまずいと思って、すぐにその場所から距離を置きました。

本土では、キツツキが木に穴を開け、カラ類はそこに巣を作ります。

でも、八丈島にはキツツキはいません。八丈島のカラ類はどこに巣を作るのでしょうか?

私が確認したところでは、スダジイの太い枝が風などで折れた時にできたうろに作られることが多いです。

あれから一年後の今年は、オーストンヤマガラの子育てを観察するために早めにブラインドをセットしました。

オーストンヤマガラの夫婦は、声を出す、声を出さないの2パターンで巣に入ります。声を出した方が、ひなにはウケがいいです。

春の森には、孵化したチョウの幼虫がたくさんいます。ひなへの餌には事欠きません。ひっきりなしに巣に餌を運びます。

EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

たくさん食べれば、たくさんうんちもします。親鳥は、ひなのふんを口にくわえて、巣の中を清潔に保ちます。

お昼くらいになると、餌運びが一旦止まります。おそらく、巣内ではひなが昼寝をしているのでしょう。成長のためには、大量の食事と昼寝がセットです。今がひなの成長時です。

あと1週間ほどで、色の淡い巣立ったひなたちと対面できそうです。何事もなく、無事に巣立つことを祈っています。

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