八丈島に住んでから、これまで、私は、スズメ、モズ、ホオジロ、モスケミソサザイ、オーストンヤマガラ、タネコマドリ、イソヒヨドリ、キジバトの巣を観察してきました。
どの種もそれぞれ特徴的でした。一番適当だったのがキジバトでしたが、それでも子育てができるのも面白いものです。

偶然見つけたキジバトの巣。卵が2個あった。
さて、最近の私は、双眼鏡を持って散策することが多いです。
視野はとても広がります。カメラのファインダーよりもよく見えますので、フィールドのちょっとした変化に気が付きやすくなります。
バードウォッチングを始めて30年以上になりますが、恥ずかしながら、カメラを置くとたくさんの情報が手に入ることに気が付きました。
今日は、「2026年5月、東京都八丈島でシチトウメジロの巣を観察しました」と題してのお話です。
初めに、今回のブログ記事ではシチトウメジロが子育てをする写真は出てきません。ただの「巣」の観察のお話です。
シチトウメジロの変な行動に気が付く
バードウォッチングは、肉眼、耳、それらの感覚を強力に補う双眼鏡を使います。たったこれだけなのですが、多くの情報を集めることができます。
QFieldにデータを集めていますと、色々な野鳥の行動範囲が分かってきます。

そんな中、昨年のシチトウメジロの巣作りらしき行動を思い出しました。

そう言えば、去年、シチトウメジロがこの辺で偏って観察されていたなぁ・・・
意識が始まりますと、すべての感覚がそれに引き寄せられます。
シチトウメジロの声が聴こえました。影も見えました。そして、2羽であることに気が付きました。
双眼鏡で丸見えなのですが、2羽は1箇所に留まって何かをしていました。

巣を作っていたのです
邪魔しないように、2羽が巣材を集めで離れている間に撮影させてもらいました。
アオキの枝のYの字の間に巣が乗っていました。
細い葉、苔のようなものも見えました。クモの巣も巣材として使われていると聞いていましたが、短時間ですべてを確認することはできませんでした。

双眼鏡から通して見た営巣の様子
それから、双眼鏡で一瞬だけ見るという形で遠くから観察を続けました。実は、1ヶ月間見ていました。
巣が完成しますと、メスと思われる個体がすぐに巣の中に入りました。
頭が巣の上の縁のギリギリに置き、瞳の反射で常に周囲を見ていることが分かりました。
もちろん、私のことも気付いていたと思います。
メジロは抱卵期間が11~12日、育雛が11~13日と言われています。シチトウメジロもだいたい同じような期間でした。
直接は観察できませんでしたが、親鳥は孵化後も巣に座り続け、小さな雛を温めていたようです。
そして、親の温めが不要になりますと、3羽の雛たちは急激に大きくなりました。
雛が見えてからは、親鳥は頻繁に昆虫の幼虫らしきものを採ってきて与えていました。

巣立ち後の巣の様子
営巣が終わりました。ようやく時間をかけて巣の観察ができます。
巣を横から見ますと、ぎっしりと巣材が編み込まれていることが分かります。くちばしと脚しかないのに驚異的です。

巣を斜め上から見ました。中には糞らしきものが残されていました。
営巣中、親鳥は雛の糞を巣外へ運び出していたので最終のものなのでしょう。
巣は均一に作られていると思っていましたが、違いました。巣の底は、下に抜けないようにしっかりと巣材で折られ、側面はスカスカになっていました。
シチトウメジロの営巣時、晴れの日だけでなく、曇り、霧、雨、暴風雨の日もありました。雨の日は親鳥が巣の上に乗り、その下にいる雛たちを守っていました。

シッティングというそうです
巣の側面のスカスカは、風通しを良くするためなのかも知れません。雨の多い八丈島の昔の家の工夫みたいです。

最後は巣を真上から見ました。
真上から見ますと、巣は綺麗な円形に作られていることが分かりました。巣の底部は巣材の編み込みが細かく、ここでも側面に空間があることが分かります。
シチトウメジロの巣の観察はここまで。これらの巣材は何で、どこから持ってきたのかとても気になりました。

今日は、「2026年5月、東京都八丈島でシチトウメジロの巣を観察しました」と題してのお話でした。
1ヶ月間双眼鏡を通して観察したシチトウメジロの「巣」のお話でした。
巣立ち後、間近で巣を観察しました。巣材は均一に編み込まれていると思っていましたが、底面が細かくすることで強度を与え、側面は荒くすることで風通しを良くしていました。
今回の観察はここまで。

いつかは巣材は何で、どこから持ってきているのか知りたいですね
PR
