東京都八丈島の春っぽいものを探してきました

八丈島のフィールド

今日の八丈島は、晴れ、気温13℃、風速3 m/sの気象条件でしたので、とても暖かく感じました。これだけ過ごしやすいと、八丈島の植物は変化するのではないかと思いました。


今日は、「東京都八丈島の春っぽいものを探してきました」と題してのお話です。


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サカキカズラの種を見つけました

八丈島は、トゲナシサルトリイバラ、フウトウカズラ、テイカカズラとツル性の植物が多いです。以前の私のブログでは、テイカカズラの種を紹介しました。

この種と似た種をつけるツル性の植物が、八丈島にはもう一つあります。サカキカズラです。

サカキカズラAnodendron affine (Hook. et Arn.) Druceiの種
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サカキカズラの種も巨大タンポポです。テイカカズラとサカキカズラの種の違いは、種の形です。

種が円柱のようにきれいなものがテイカカズラ、ひしゃげた茶色い葉っぱのようなものがサカキカズラです。

今の季節は、次々と種を放出していますね

地面には巨大タンポポが目に付きます


気温の上昇にともない、タマシダの新芽も出てきました

八丈島の林道を歩きますと、様々なシダ植物と出会えます。私はそれほど詳しくはないのですが、代表的なものは判別できます。

岩の隙間から芽吹いたシダ植物の新芽に気づきました。

タマシダの新芽です

タマシダNephrolepis cordifolia
EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art 

この新芽、このあともニョキニョキと伸び、どんどん大きくなっていきます。石垣の間にも生えるのですが、これが生えると石垣に隙間ができて崩れやすくなるそうです。

八丈島では嫌われ者のシダですね


十両(ジュウリョウ)とよばれる植物

八丈島で、私が見たことがあるのは、イチリョウ、センリョウ、マンリョウ、そしてこのジュウリョウです。ヤブコウジともよばれていますね。

ヤブコウジは、足元に目を向けながら歩きますとすぐに見つかります。背丈は足首くらい、2つの赤い実をつけます。

ヤブコウジArdisia japonica
EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art 

野鳥ばかり見て、上を見てばかりいるとなかなか気づきませんが、小さな赤い実をつけるきれいな植物です。


林道沿いにはアシタバもありました

アシタバは八丈島の代表的な農産物の1つです。八丈島には、アシタバ畑は様々なところにあります。

気温が温かいので、少し林道を歩いてみました。そうしますと、足元にアシタバの新芽がありました。

アシタバAngelica keiskei
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ちょうどこのくらいが食べごろですね

ちなみに、八丈島のアシタバを摘みますと、切断面から黄色い液体が出てきます。お客様もこのことをよく知っていて、有名なお話みたいです。


私が八丈島で春が待ち遠しい理由は、シチトウスミレの花を見たいから

今日はぽかぽかでした。この気象条件ならば、もしかしたら、ある花が見られるのではないかと期待しました。

それがこれです

シチトウスミレViola grypoceras A. Gray var. hichitoana (Nakai) F. Maek. 
EOS 6D Mark II+70mm F2.8 DG MACRO Art 

シチトウスミレの花です。約1年ぶりです。

シチトウスミレは花が咲き始めたばかりです。これから先、順に咲いていきますね。

しばらくの間は、このシチトウスミレの花を楽しめますね


植物を楽しめるようになってから1年。今は、花を追うだけで精一杯です。

でも、時折、種の形を楽しんだり、枯れた姿を見て何が枯れたのか判別できるようになってきました。

新たな1年も知識と経験を積み重ねていきたいですね。

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