私の本業は子どもの教育サービス業です。学習塾が代表的なものでしょうか?
学習塾は、学校の授業でつまずいたところを補ったり、中学受験をサポートしたりします。ゴールが明確ですので、お金の支払いに対しての得られる費用対効果が高いサービスです。
学習塾でのトレーニングの成果は、試験の点数のアップ、それは入試突破につながります。
いい学校に入るのも一つの道です。特に終身雇用制度があったときまでは、人生の「正解」でしょう。
ところが、この終身雇用制度が終わりつつある今、生きるためには違うことが必要になってきていると私は思っています。
今日は、「自分で計画すること、自分でやること、自分で考えることの大切さ」と題してのお話です。
八丈島に来て驚かされたこと
私は学部、大学院、博士になったあとも、ずっと大学の研究室の中で生きてきました。土日も、お盆も、お正月も一切なく、研究に明け暮れる毎日でした。
昼間は実験、家に帰ってからは論文読みの生活でした
他の方から見られましたら、かなり異常な人生に見えますね。でも、習慣化してしまっていましたので、ぜんぜん苦とは思いませんでした。
そんな私は八丈島に来ました。私は、周囲の方々から「博士」としてリスペクトされました。
私は学校の成績が良くなかったし・・・
周囲の方々からこのようなセリフはたくさん聞きました。
まあ、私も同じだったんですけれどもね(笑)
ただ、私をよく知っている人でしたら、私は八丈島では「使えない人」の部類です。島の環境、地形、文化風習の知識が足りなすぎです。
今回の台風7号の影響は思った以上に大きく、苦戦しました
さて、八丈島にもともとからいらっしゃる「成績が良くなかった」人たちは「使える人」ばかりです。みなさん、学校で教えられた知識が少なくなっている分、その代わりに生きた知識が大部分を占めています。
八丈島は人口が少ないので本土に比べて、人と人の関係の距離が短いです。人それぞれがもつ生きた知識が間近で見られますので、人がもつ能力をダイレクトに知ることができます。
みなさん、「自分で計画すること、自分でやること、自分で考えることの大切さ」を文字にしないまでも、理解しています。過去から生きた知識を積み重ね、そしてこれからも積み重ね続けています。
これ見せられて、リスペクトできないはずがありません
私が毎日やっていること
残念ながら私は八丈島では適合はできていませんが、1点だけ自分がある方面に振り切るようにしています。
野鳥写真です
生きることにはまったく役に立っていませんが・・・(笑)
野鳥写真は面白いもので、人から聞いても、はじめはうまくいきません。
道具、設定から始まり、壁にぶつかります。そのあと、行動の情報が必要になりますが、フィールドは誰も調べていませんので、自分で1から集めなければなりません。
多くの人はその集めた情報の結果が大切だと思いますね。もちろん、結果も大切ですが、過程はもっと大切です。
一度行った行動は蓄積され、次の行動のヒントとなります。これを繰り返しますと、野鳥を思うように行動させたり、自分が考えている構図にハマるようにコントロールできるようになります。
そう、情報も大切ですが、撮影に必要なノウハウが蓄積されるのです
これは言葉で再現性良く説明することはできませんが、これが唯一無二となる経験となり、次につながるのではないかと思っています。初めは、
みんなが集まっているところで写真を撮ればいい
という人が、どんどんと野鳥写真にのめり込むのはこれに当たります。
そして、八丈島に住んでいる人の生きた知識は、これに似たようなものではないかと私は勝手に思っています。
「自分で計画すること、自分でやること、自分で考えることの大切さ」と題してのお話でした。
学校の授業では基本を、学習塾では分からなかったことを補足し、最終的に入試突破につなげます。ただ、終身雇用制度が終わりつつある中、次に必要になってくるのは生きた知識ではないかと思っています。
ある授業を見学したとき、若い人たちは情報を得るために一斉にスマホで検索していました。
少しびっくりさせられました
でも、本当は、ネットで得られる以上の知識は、自分自身の行動から得られるんですよ
初めは共通のマニュアルどおりでしょう。でも、人はそれぞれ違います。自分に合わせて人生を歩む方法を自分で見つけなければなりません。
若い人たちが、「自分で計画すること、自分でやること、自分で考えることの大切さ」を理解して、人生において大切な学びと学び方を得られることを願っています。
明日のブログはお休みします。
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