私はEOS 6D Mark IIとEOS 7D Mark IIのデジタル一眼レフ2台、EOS R3のミラーレスカメラを1台もっています。
EOS 6D Mark IIはマクロ撮影と風景撮影、EOS 7D Mark IIは望遠の風景撮影と野鳥撮影、EOS R3は望遠の植物撮影と野鳥撮影と使い分けています。
そして、全てのカメラで森の中で野鳥を撮影する可能性がありますので、EOS 6D Mark IIとEOS 7D Mark IIは親指フォーカスのみで、EOS R3はカスタムモードで親指フォーカスで撮影できるように設定しています。
先日、バードウォッチングツアーで親指フォーカスの話題になりました。
ミラーレスカメラですと全域AFが基本です。シャッターボタン半押しで自動で野鳥を認識して、瞳トラッキングが作動し、シャッターボタン全押しで簡単に撮影ができます。背景が単調な時に有効ですね。
ところが、枝が多い森の中では、アップ写真以外では、シャッターボタン半押しで野鳥の自動認識はうまく動作しません
そこで、親指フォーカスです。Canonのカメラですと、スポット1点AF、1点AF、領域拡大AFのいずれかで野鳥にピントを合わせ、構図を決めてシャッターを切ります。森の中ではとても有効です。
では、どのように親指フォーカスの設定をすればいいでしょうか?
今日は、「Canon EOS 7D Mark IIを親指フォーカスに設定する方法」と題してのお話です。
EOS 7D Mark IIの親指フォーカスの設定方法
はじめに、親指フォーカスの設定はどのカメラメーカーでもだいたい似ています。ここでは、CanonのEOS 7D Mark IIを例に説明します。
1. EOS 7D Mark II背面の「MENU」ボタンを押す。
2. 「操作ボタン カスタマイズ」を選択。
3. 「シャッターボタン半押し」を選択。
4. 「測光開始」を選択。
5. 「設定(SET)ボタン」を押して選択を保存。
これでシャッターボタン半押しでAFが動作しなくなりました。
次の設定です。
6. 再び、「操作ボタン カスタマイズ」を選択。
7. 「AF-ONボタン」を選択。
8. 「測光・AF開始」を選択。
9. 「設定(SET)ボタン」を押して選択を保存。
以上で、EOS 7D Mark IIは親指フォーカスになりました
親指フォーカスの実践
ここでは実際に撮影した様子を紹介します。
遠くにオオタカの若鳥(?)がいました。EOS 7D Mark IIの全域AFでは撮影は難しそうです。
そこで、EOS 7D Mark IIをスポット1点AFに設定し、親指フォーカスでピントを合わせました。構図を決定したのち、シャッターボタンを押して撮影しましたのがこちらです。
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
だいたい、狙い通りの写真を撮影できました。
このシーンは野鳥と枝が分かりやすいので、もしかしましたら、ミラーレスカメラの全域AFでも撮影が可能だったかもしれません。
今回は、「Canon EOS 7D Mark IIを例に親指フォーカスの設定する方法」を紹介しました。MENUボタンから数回ボタンを押すことで、簡単に設定変更できます。
親指フォーカスを設定すれば、森の中でのAFの迷いが激減します。どのメーカーのカメラでも設定ができますので、ぜひ、試してみてください。
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