今日(2020年4月28日)の東京都の新たに確認された新型コロナウイルスSARS-CoV-2感染者数は112人でした。最近は二桁台でしたが、上下しながら下がっていくのでしょう。
ここ八丈島でも、町長さんが不要不急の外出を控えるようお願いしています。私たちも早期回復のため協力しなければなりません。
下の挿絵を見てください。鳥といわれて、連想するのはこんな形ですよね?
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でも、春の八丈島でバードウォッチングをすると、変な形の渡り鳥を見かけることがあります。
今日は、変わった体のバランスの渡り鳥のセイタカシギのお話です。
セイタカシギは、どういう野鳥かというと、アイキャッチの写真の鳥です。
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な~んだ。普通じゃん。
と思いますよね。でも、次の写真を見てください。何か変ではないですか?
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どういう自然環境の負荷で進化をしたのかわかりませんが、そう、異常に脚が長いのです。漢字では背高鷸と書きます。
視線の高い位置から、細長いくちばしを使って水面下の生き物を捕まえます。
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なんだか箸を使っているみたいですね。実際、餌に土が付いていたら、水ですすいだりしてから食べる綺麗好きさんです。捕まえたのは水棲昆虫だと思います。
これまでの写真では、脚が水中に入っていたので、どれだけ長いかわかり難かったのですが、地上に出るとこんな感じになります。
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脚の長さは、体の縦の部分の長さのざっと2倍です。異常なバランスですよね。寝るときは、くちばしを背中に入れて、ピッと伸ばした一本の脚で器用に立ちます。
ただし、これは無風状態の時です。この体では、強風が吹いたり、熟睡したら倒れてしまいます(笑)。
ですので、この体勢が煩わしくなったら、長い脚をたたんで、地面に直接座って眠ります。こちらの方が合理的ですね。
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セイタカシギも、春の八丈島でしばらく過ごして休憩します。そして、体力が回復したら、本土に向かって飛び立ちます。
八丈島は、渡り鳥にとって、旅の休憩するとても貴重な陸地なのかもしれませんね。
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