日本は、冬になれば北西からの風になりますし、春になれば春一番のような南からの強風が吹きます。
八丈島は太平洋に浮かぶ小さな島です。北風が吹けば冷たい風が、そして、南風が吹けば暖かい風が、八丈島を直撃します。
昨晩は雨、風ともすごい気象条件でしたね
野鳥は翼があり、もちろん、空を飛べるわけですが、その翼の力だけで、渡りは出来ないと私は思っています。
ですので、強風が吹いたあとは、何かが起きる、つまり、今までいなかった野鳥が飛ばされてくると思っています。
今日は、「2022年3月23日、春の嵐のあとの東京都八丈島の野鳥の様子」と題してのお話です。
ハクセキレイ
八丈島ではハクセキレイは留鳥です。いつも見られますね。
本土では河川付近に生息していますが、大きな河川の無い八丈島では海沿いに見られます。
雨が降りますと、地面が柔らかくなります。自身のなわばりのパトロールと、餌を探すために、歩いていました。
ムナグロ
八丈島では、ムナグロは越冬します。そして、文字通り胸黒になってから旅立ちます。
今年の冬も色々な姿を見せてもらいました。こちらも、アプローチの仕方を色々実験できて、収穫の多いシーズンを過ごせました。
ムナグロは私を避けることはありませんが、「親しき仲にも礼儀あり」ですので、不必要なプレッシャーは与えずに、そっと雨の中でたたずむ姿を撮影させてもらいました。
コチドリ
コチドリは、ここ最近の悪天候(強風)後に姿を現すようになりました。
おそらく、風を使って飛んできたのでしょうね
実際、不慣れな立ち位置でした。フィールドを歩き回って確認をしているみたいでしたね。
私自身、きっちりと夏羽のコチドリと判別できたのは、今回が初めてです。
近くで見ますと、とても怖い顔をしていますね
ツグミとハチジョウツグミの中間型
今年の冬は、ツグミに大変お世話になりました。ツグミの行動をたくさん観察させていただきましたね。
個体によって、すぐ側に来たり、あるいは、逃げたりと行動も様々であることも知りました。
そんなツグミですが、今日はツグミの羽数が急激に増えました。
各ツグミの立ち位置も変でしたので、昨晩、八丈島に来たのでしょうね
そんなツグミの中に、行動が変で、色も白っぽい個体が見られました。
そして、私の近くに来たのがこれでした
ツグミとハチジョウツグミの中間型の個体です
初めて見ました
違和感で浮き上がって見えましたので、すぐに気が付きました。それでも、見つけたときは、びっくりしましたね。
季節は変わり、八丈島ではタネコマドリ、モスケミソサザイ、ウグイス、シジュウカラなどがさえずりを始めています。
巣作りが始まりましたね
巣作りが始まりましたね
風に飛ばされてきたコチドリやツグミは、次の風で移動します。彼らの行動を見ていると、
地球ってよく出来ているなぁ・・・
とつくづく思います。
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