八丈島に来る前は、台風が来ても、直前でも何とかなるような環境で生活していました。ただ、これは、私の知らない多くの方々の活動によって支えられているもので、本来はそんなことはしてはいけません。
最近の台風は勢力が強い状態で本土に来ますので、なおさら、警戒が必要です。
今日の八丈島の風雨は、こんな感じでした。
今日は、「2020年10月8日の秋雨前線+台風14号の八丈島への影響」と題して、八丈島の現状のお話です。
八丈島の島民には当たり前のことですが、八丈島への旅行を計画されているお客様がいらっしゃいましたら、参考にして下さい。
秋雨前線+台風14号の東京―八丈島間の船への影響
現在、秋雨前線の活動が活発です。雨だけでなく、波も高くなります。
八丈島では1日1便の東海汽船の定期便が来島します。しかし、昨日、今日、明日と欠航が続いています。
それ以外に物資を運搬する貨物便もありますが、この状況では難しいでしょう。
羽田―八丈島間の飛行機への影響
昨日はANAの1便、2便は無事到着し、FDAの臨時便も到着しました。しかし、この雨と風の影響から、今日はANAの全便が欠航しました。
明日、明後日の飛行機を使っての移動は難しいかもしれません。
スーパーの食料品への影響
交通の流れが止まると、離島である八丈島は物資の輸送も止まります。各スーパーではストックはあるものの、徐々に空の棚の面積が増えていきます。
キャベツ、レタス、もやしの野菜類、牛乳やパンはすぐに無くなってしまいます。
やたけのパンのうまさとありがたみを知ることになります。
そして、台風通過後、肥えた舌から、やたけのパンを引き剥がし、普通のパンに戻す辛さも毎回経験することになります(笑)。八丈島に住んでいる人あるあるです。
具体的なスーパー(あさぬま)の様子は、海風おねえさんの「八丈島のおいしい暮らし」でよく紹介されています。
島民の食料品の対策
以前のブログで、Windyという携帯アプリを紹介しました。島民のみなさんは、いつもこれを使って、船が欠航するかどうかを予想しています。
危ないと判断したら、保存が効くものはいつもよりも多めに購入します。また、よくいわれるのは、お米、根菜類、缶詰、乾麺などのインスタント食品ですね。
島内の交通の対策
風や雨量が多くなると土砂災害が起きます。
事故防止のため、林道はもちろんのこと、三原山の登龍峠の都道215号、八丈富士の鉢巻道路が閉鎖されます。そして、更に強くなると、横間橋と逢坂橋が通行止めとなり、坂下(三根、大賀郷)と坂上(樫立、中之郷、末吉)の行き来ができなくなります。
ですので、島民は、悪天候のときはなるべく出かけないようにしています。
島内の風対策
台風は強風をともないますので、風で飛ばされやすいものは家の中に入れます。
そうはいっても、八丈島は自然の豊かな島です。強風で枝などが折れてたり、石が飛んだりして、窓ガラスが割れてしまいます。
ですので、多くの家は雨戸をピシッと締めます。私が以前住んでいた家は、大きな窓ガラスがありましたので、板を打ち付けて被害を防いでいました。
島では台風養生と呼んでます。
また、ビニールハウスも飛ばされやすいので、農家の方々は台風が来る前に対策を施します。
八丈島の現状はこのような感じです。多くの場合、お客様はこのような状況になる前に、各宿泊施設からは、八丈島から出るようにすすめられます。
島の人はとても親切なので、アドバイスはとても重要です。素直に聞くと、大変なこともかなり軽くなります。
島に来てしまったら、もう逃げ場はありません。ですので、あなたが八丈島に旅行を計画する際は、最初にWindyで先を予想し、危険と判断されましたら、八丈島への旅行の中止をおすすめします。
八丈島はどこにも行きませんので、天候が回復したら、ぜひ来島して、この島を満喫してくださいね。
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