八丈富士は、テレビ、YouTube、雑誌、ブログ、ウェブサイトなどの媒体でよく簡単に登れる山として紹介されています。
標高854 mで、八丈島の三原山(701 m)より少し高く、高尾山(599 m)よりも150 mほど高い山です。


それぞれの紹介や標高の数字で語りますと、それほど登るのに大変な山ではないように思えます。
ところが、毎年道迷い、数年に一度は大きな事故が起きる山である事実は、あまり紹介されていません。
八丈島エコツアーガイド協会、八丈島警察署、八丈町合同の安全登山の啓蒙活動に参加してきました。
今日は、「2025年4月24日、東京都八丈島の八丈富士登山道入り口で登山指導に参加してきました」と題してのお話です。
霧の中の八丈富士登山道入口
昨日(2025年4月23日)は暴風雨でANAの全便が欠航となりました。今日は風は穏やかでしたが、その代わりに視界不良となっていました。
登山道入口では、霧が立ち込みユズリハ、シロダモ、ジュウモンジシダが瑞々しい姿を見ることができました。




準備をしている間、麓から大きな飛行機の音が聴こえ、停止しました。ANAの1便が無事到着しました。
登山のお客様に説明
お客様は装備はバッチリでしたが、一応、ご説明。八丈富士登山における服装や装備、事故等の説明、登山届の提出方法を解説しました。


iPhoneにおける登山届の提出方法も掲載します。
- 携帯のカメラを作動させ、先ほどの看板のQRコードを読み取ります。
- mail-to.linkをタップ。
- Webブラウザが開いたら、上のメール作成画面はこちらをタップ。
- メーラーが作動したら、必要事項を記入します。

お客様は登山道入口で再度情報を確認し、登山を開始されました。

啓蒙活動の総括
最後に八丈島エコツアーガイド協会、八丈島警察署、八丈町合同の安全登山の啓蒙活動の総括を、八丈島エコツアーガイド協会島田会長から伺いました。

初めに、過去の八丈富士の滑落事故、噴火口内の道迷い(浅間神社への道のみ通行可です)、最近のお鉢めぐりコースの悪化の現状とここ数年での危険性の増加について紹介しました。
次に服装について。八丈島の麓は温かいのですが、山頂付近は強風で体感温度が下がることが多いです。
例えば今日の八丈島の午前9:00、気温は20˚C、海面気圧は1003.9 hPaの条件ですと、山頂付近の気温は14.5˚Cになります。
お鉢めぐりをしますと、その時間帯の風速は2.9 m/s、湿度83%の条件ですと、体感温度は7˚Cになります。
思った以上に寒いのです。ですので、足回りだけでなく、八丈島は暖かくても、防寒対策は忘れてはいけません。

最近、八丈富士では大きな事故が起きていませんが、安全登山を心がける気持ちは忘れてはいけません。
間もなくゴールデンウィークです。八丈富士を登る計画を立てているお客様方々も、ぜひとも登山前に安全確認をしてくださいね。

今日は、「2025年4月24日、東京都八丈島の八丈富士登山道入り口で登山指導に参加してきました」と題してのお話でした。
八丈富士登山道入口での啓蒙活動の様子を紹介しました。みなさまも、登山届、以前の大きな事故の再確認、装備について登山前の安全確認を大切にし、楽しく登山してくださいね。
