昨日、荒天から回復途中の八丈島を回りました。ポイント、ポイントで野鳥のいる形跡を調べました。
野鳥のフンが残っていた岩が、以前から気になっていました。ちょうどいい機会です。トレイルカメラを仕掛けました。
今日は、「2024年3月13日に仕掛けたトレイルカメラの結果」と題してのお話です。
声から判別できた野鳥の種数
私のバードウォッチング、野鳥写真撮影の90%は、野鳥の声からデータ集めが始まります。
種、方向、距離・・・と声だけでも様々な情報を集めることができます。
私が興味を持っているフィールドでは、シジュウカラ、シチトウメジロ、ホオジロ、ヒヨドリ、キジバト、ハシブトカラス、キジが確認されています。
このフィールドでの観察時間は短いので、野鳥がいるというのは分かりますが、行動に関しての情報はほとんどありません。
でも、知らないことは楽しいことです。人生においてこれも貴重な機会ですので、思いついたことは色々試してみたいと考えました。
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
トレイルカメラを仕掛けました
野鳥は人を見ると逃げます。
当たり前ですね
野鳥から見て、人は怖い存在です
ところが、トレイルカメラは人工物なのに、なぜか野鳥は怖がりません。
昨日、トレイルカメラを野鳥が止まったであろう岩の近くに仕掛けました。
トレイルカメラを仕掛けたといって、必ず何か写るわけではありません。
例えば、岩が見張り台のとき、野鳥は1つの見張り台だけを使うでしょうか?
普通は、見張り台は、なわばり内にいくつかあると思います。つまり、自身の餌を捕るとき、メスを囲い込むとき、天敵を察知するときでは、それぞれの使用目的によって使い分けるはずです。
そんなわけで、私はトレイルカメラが24時間で何かを写すとは思っていませんでした。
写っていたのはイソヒヨドリのオスとニホンイタチ
イソヒヨドリ
八丈島は海に囲まれています。そうしますと、青い野鳥が見られます。
この青い鳥は、性格には背中が青、お腹はオレンジです。イソヒヨドリのオスです。
私はイソヒヨドリは海の近くに住む野鳥と思っていました。ところが、私の家は山沿いですが、その近くにもイソヒヨドリの巣がいくつかあります。
八丈島に関しては、イソヒヨドリはどこにでもいる野鳥のようです。
イソヒヨドリは冬にペアを作り、春になりますと、巣になる場所を中心に活動範囲が固定されます。確かに、トレイルカメラが仕掛けてあった場所の付近にも巣が作れそうな場所がありました。
人間には大したことのない場所として見えますが、イソヒヨドリには重要な場所に見えるようですね。
ニホンイタチ
八丈島は雨の多い島です。ところが、山は急斜面ですので、スコールが起きても、ほとんどの水は海へ流れてしまいます。
地面に残った水はどうなるかといいますと、八丈島の表面は火山灰土ですので、あっという間に水が地面に吸われてなくなります。
八丈島は水はけがとても良い土地です
そんな環境の八丈島ですが、私たちは水をどうしてるかといいますと、湧き水を飲んでいます。
さて、八丈島では、探しますと、湧き水が絶え間なく出ているところがあります。動物もそれを知っています。
ただ、湧き水が出る場所はとても限られています。そして、すべての動物がその場所を知っているわけではありません。
ニホンイタチは、仕掛けて24時間ですが、めざとく水の在り処を突き止めました。
今日は、「2024年3月13日に仕掛けたトレイルカメラの結果」と題してのお話でした。
結果は期待していなかったのですが、たった24時間で、岩はイソヒヨドリが使い、水はニホンイタチが飲んでいたことが分かりました。
今年は、時間がありませんので、撮影できるか分かりません。ただ、新しく見つけたフィールドは色々できそうですので、1年間テストを続けるのもいいかも知れませんね。
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