聖地巡礼という言葉は、「宗教上神聖な土地を信者が参拝して巡り歩くこと」が元々の意味です。今ではこれに「小説・映画・アニメなどの舞台となった場所を訪ね歩くこと」の意味が加わっています。
最近、八丈島はアニメの映画の舞台になりました。
劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』です
アニメに詳しい人でしたら、有名なお話ですね。ガイド仲間にお話を伺いますと、日本全国の多くのお客様が聖地巡礼で八丈島へいらしているそうです。
ヘゴの森のお客様層は山側に偏っています。ですので、これまで名探偵コナンの聖地巡礼をされているお客様は迎え入れたことがなかったのです。
関西から聖地巡礼のお客様がヘゴの森へいらっしゃいました。
今日は、「2023年9月22日、東京都八丈島のヘゴの森のツアーの様子」と題してのお話です。
聖地巡礼のお客様
劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』の聖地はタケさんのnoteで詳しく解説されています。
八丈島って、最近、名探偵コナンの映画の舞台になったんですよ
そうなんです
私たち、その聖地巡礼のために八丈島へきました
映画に出てくる、リードパークリゾート八丈島、底土港、八重根漁港、海辺のベンチ、南原千畳敷、カーチェイスの道も全部見てきました!
舞台が見られて、本当に感動しました!
お客様は元気いっぱいでした。聖地巡礼の合間にヘゴの森ツアーへいらっしゃいました。
ヘゴの森コースの様子
お客様はヘゴの森コースを選択されました。
ヘゴの森コースは、ヘゴ以外にも様々な植物が生息しています。お客様がごらんになっていますのは、八丈島でポピュラーなスダジイとタブノキです。
これら2種は黄八丈の黒色と樺色を染めるために使用されています
散策路周辺のラセイタタマアジサイは、花の時期も終わり、飾り花は上下逆さになっていました。
八丈島ではツル性の植物が見られます。私たちの足元にはテイカカズラが広がっていますが、頭上にはぶら下がっても大丈夫なものもありました。
八丈島といえばアシタバですね。食用のアシタバはアシタバ畑でつくられています。
ヘゴの森内ではアシタバは雑草のように生えています。アシタバは数年に一度花をつけます。
私たちは珍しいシーンに出会ったわけです
雨の多い八丈島はシダ植物の楽園です。お客様がご覧になっていますのは、リュウビンタイです。
南方系のシダ植物で、八丈島では大型な個体が多く見られます。
今でこそ、八丈島の燃料はガソリンや灯油ですが、それ以前は炭を使っていました。
ですので、八丈島ではいたるところに炭焼き窯の跡が見られます
お客様は実物の炭焼き窯の大きさや形をご覧になり、昔の八丈島の生活を想像されていらっしゃいました。
ここからは、ヘゴの森の様子です。
ヘゴが傾きますと、重力で引っ張られた気根がヘゴの茎からぶら下がります。板状になった気根の硬さをお客様は確認されていました。
私たちは、樹木の木肌に棘があるなど想像しませんね。特にヘゴは木に見えますので、尚更です。
ところが、若いヘゴは鋭い棘で覆われています。お客様は、実際に若いヘゴに触り、恐怖体験をしていました。
私たちはさらにヘゴの森の奥へ進みます。大きく繁茂したヘゴの葉柄の傘が、私たちの頭上を覆っていました。
ヘゴは木に見えますので、横断面には年輪があると思いますね。でも、ヘゴはシダ植物です。
年輪はありません
この不思議な形態にお客様は驚かれていました
ヘゴの森コースのクライマックスです。私たちはヘゴの森を見下ろす高台へ来ました。
うゎ〜
うゎ〜
歓声が聴こえます。
私たちの眼下には、ヘゴの傘が広がっていました。
名探偵コナンの聖地を見るために関西から来ましたが、八丈島は他にも見るところがありますね
そうですね
せっかくですので、時間がある限り、色々回ってみてくださいね
はい
今日はありがとうございました
こちらこそ、今日はヘゴの森にいらしていただき、ありがとうございました