気がつけば、10月も今日で終わりです。自身のカレンダーを見返してみますと、それほど忙しくなかったのですが、今年の中で一番疲れを感じた月でした。
カレンダーには載っていませんでしたが、デスクワークが多かったのと、7、8、9月がガイドでいっぱいでしたので、疲れが今ごろになって出たのでしょうか?
今年の秋は、植物の変化を追いきれませんでした
一方、野鳥の方も見逃しが多かったですね。偶然の出会いに頼りっきりでした。
八丈島の秋の野鳥のお話も3回目になりました
今日は、「2022年秋の八丈島で見られる野鳥たち3」と題してのお話です。
ツバメ
秋になりますと、山ではイイジマムシクイが南に帰り、山は静かになります。その中で、ビュンビュンと飛ぶ野鳥が姿を現します。
ツバメです
昔の八丈島では、ツバメは繁殖をしていたそうです。ですが、6年間ずっと観察していますが、今の八丈島では、巣はどこにも見当たりません。ツバメは渡りのようです。
八丈島では、ツバメ、イワツバメ、コシアカツバメが通過します。3種ともかなりのスピードで飛んでいますので、肉眼では判別が難しいですね。
一番確実なのは、写真を撮って拡大して、特徴を図鑑と見比べることです。撮影に集中力が必要なので、私にとっては種の判別が大変な野鳥ですね。
オオバン
オオバンは、八丈島では、秋から姿が見られる野鳥です。
春と夏は、どこにいるのか私にもよく分かりません
カモのような体型をしているわけではありませんので、長距離飛翔用の翼を持っているとも思えません。本当に不思議な野鳥です。
黒くて、丸っこい体型が特徴です
バン
八丈島では、バンも見づらい野鳥ですね。警戒心が強く、すぐにアシの中に隠れてしまいます。
短い声でちょっとしか鳴きませんので、通常はどこにいるのか分かりません。
今年見られたバンは、警戒心はあるものの、例年よりも弱い個体だと思います。近くで水草を食べているところを撮影させてもらいました。
オナガガモ
最近、八丈島には様々なカモが来島していますね。オナガガモはその中の一種です。
八丈島に来るときは、オスはエクリプスの状態です。ぱっと見、オスとメスの区別がつきません。
しばらくしますと、換羽が始まり、オナガガモという名前の通り、オスの尾羽が長くなります。
昨年、オナガガモのペアを観察していました。でも、1羽はノスリに襲われてしまいました。
猛禽ももうそろそろ渡ってきますので、オナガガモにとっても安心して過ごせる時間は短そうです。
カワセミ
本土では、カワセミは留鳥です。八丈島では、おそらく、渡り鳥です。
この季節になりますと、毎年姿を見せます。
カワセミは、人に慣れた都市公園に住む個体は除いて、基本的に警戒心がとても強い野鳥です。双眼鏡を構えたら、すーっと飛び去ってしまいます。
青い色が印象的な野鳥ですので、その残像もあって、飛翔が青い一筋の線のように見えます。
八丈島のカワセミは、近くに留まってはくれません。見られただけで、ラッキーでした。
これからも、野鳥は八丈島に渡ってきます。秋の野鳥というよりは、冬鳥でしょうか?
視野を広く、変化を見逃さずに、待ってみようと思います
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