今日、2022年2月9日は、ほとんど雨でしたね。いつもならば環境調査をするのですが、今日は止めにしました。
ここ最近は、面白い結果が出ているので、続きを見たかったのですが、中途半端な調査は逆に泥沼に自身を向かわせます。
完璧な条件で、完璧なセットのデータをとり切ることが、のちの明白な考察に結びつきます
感情に流されてはいけませんね
雨が降ったりやんだりの八丈島、ときおり強い雨も降りました。せっかくですので、今年仲の良くなったツグミがどうしているのか見に行きました。
今日は、「2022年2月9日、雨の中の東京都八丈島のツグミの様子」と題してのお話です。
背中で語るツグミ
現在、八丈島にはツグミがたくさんいます。昨日のブログで書きましたが、ツグミの羽数が急に増えました。
時期外れですが、おそらく、渡ってきたのでしょう
その中で、私は、以前からいい関係を築いている個体が1羽います。猛禽が飛ばない限り、私から飛んで逃げることはありません。
今日も会いましたが、背中をこちらに向けていました。雨の水滴が、背中の羽で弾かれ、尾羽根まで流れていました。
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
雨の日のツグミは地面をよく掘ります
晴れの日が続きますと、地面が固くなります。野鳥が昆虫やミミズを捕まえるには一苦労です。
ところが今日は雨。地面が柔らかくなります。
ツグミもこのことを知っていて、私が近くにいるのにも関わらず、無心で地面の土、コケ、枯草を掘り起こしていました。
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
ツグミは鋭いくちばしで獲物を探します
ツグミは、ある程度、地面を掘り返しますと、その穴に顔を入れます。雨の日は、昆虫やミミズが上の方に来ており、それらを捕まえているようです。
顔もくちばしも泥だらけになります
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
ベストをつくしてもツグミが望むような結果が得られないこともあります
研究にしろ、人生にしろ、誰も失敗したくてやっているわけではありません。そのとき、そのときのベストをつくして、いい結果を狙っているわけです。
でも、「人智を尽くして天命を待つ」というやり方が、期待通りになるのは、物語の世界か出来レースだけです。誰もが経験しているように、ダメだった結果が普通です。
これは人間の世界だけではありません。野鳥でも同じことがおきます。
先ほどのツグミ、何かをくわえていますが、望んだものではないでしょう。
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
今日の八丈島は雨でした。フィールドにおいて、雨+寒気はとても危険です。
いくら羽毛におおわれていても、野鳥が生き続けるためには、体温を生み出し続けなければなりません。そのためにも継続的に昆虫やミミズを食べなければなりません。
ツグミの一連の行動を見てきましたが、けっして明るい生き方ではありません。この繰り返しで、野鳥は、常に死と背中合わせで生きています。
この個体とあと何日一緒にいられるか分かりませんが、私が知らなかった野鳥の生き方を学びたいと思います。
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII
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