焦点距離400 mmのレンズを使って野鳥を撮影するとき、私は何を考えているか

動物

八丈島は台風13号の直撃コースが予報されています。八丈島の林道と登龍道路も通行止めとなりました。

登龍道路と林道の通行止めは解除になりました。

ヘゴの森もそうですが、今年はあまり風が吹いていないのにもかかわらず、落枝や倒木が多いです。おそらく樹木の更新なのも知れません。

枝が落ちきるまでは、指示に従って、安全第一で山側には近寄らない方がいいですね。


さて、最近の私は、山にいる時間が多いです。自分だけしか知らないフィールドでの撮影にはまっています。

情報もゼロですので、時間はかかりますが、一つ一つ自分の目で確認する醍醐味は他では代えられません。

また、山なので、野鳥を撮影するときは、レンズはおのずと焦点距離400 mmのレンズとなります。今の主流は焦点距離600 mmのレンズですが、短いレンズから野鳥写真をスタートした私としては、400 mmのレンズを選んでしまいます。

撮影は、難しいんですけれどもね


今日は、「焦点距離400 mmのレンズを使って野鳥を撮影するとき、私は何を考えているか」と題してのお話です。


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カメラの設定

八丈島の森は暗いです。最近では、森の中では、EOS R3を使っています。

設定は「マニュアル」、「高速連続撮影+」、「親指フォーカス」、AFエリアは状況に応じて「スポット1点AF」または「領域拡大AF」を使っています。また、ファインダーを見やすくするため、「OVFビューアシスト」をONです。

あと、画角の細かな微調整をしやすくするために、私は、三脚や一脚は使用せずに、手持ちで撮影しています。


森の中のシチトウメジロ

今の時期になりますと、八丈島ではシチトウメジロが群れで移動するシーンに出会います。

一年間ずっと観察をしていますと、シチトウメジロが群れというのはおかしいです。実は、この群れは若鳥の集まりです。ですので、羽は十分に伸びていますが、動きが幼く見えます。

この群れは、一度私の右側にあるラセイタタマアジサイの枝の中に入り、実をついばんでいました。そして、今度は私の左側にあるオオバヤシャブシの枝の中に入りました。

群れは、監視する目がたくさんあります。生き物が天敵を見つけるには最高の陣形です。

おそらく、多くの個体が安心を感じていると思います

ところが、この「安心」が隙を生みます。群れの内側の個体は、枝が視界を邪魔しているため、私が近くにいても気づかないのです。

EOS R3は上記のように設定しました。ただ、枝が多いので、オートフォーカスは使えません。

大まかなピントはマニュアルフォーカスを使います。そして、特定の枝にピントを合わせました。

この枝をなぜ選んだかといいますと、群れが移動しているとき、一番初めの個体がとまったからでした。

枝によって視界が悪いため、この枝にとまる次の個体は私の存在を知りません。

私は予めピントを合わせて待っていました。予想通り、別の個体がとまりました。このとき、精度を上げるために、「スポット1点AF」を使って目にピントを合わせました。

ファインダー内で見えるものは四隅まで全て確認しています。「不要な枝がないか?」、「顔に葉が被っていないか?」、「顔の角度」、「構図」など・・・。

このときは左端に枯れ葉の存在も気づいていたのですが、この状況ではこれ以上の改善はできません。仕方がありませんので、これで良しということでシャッターを切りました。

シチトウメジロZosterops japonicus stejnegeri
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM

今日は、「焦点距離400 mmのレンズを使って野鳥を撮影するとき、私は何を考えているか」と題してのお話でした。

最近は焦点距離600 mmのレンズを使うのが野鳥写真では主流ですが、私は400 mmのレンズの方が好きなので、今も山では400 mmばかり使っています。

最近の私は山にいる時間が多いです。自分だけしか知らないフィールドでの撮影にはまっています。

これからも野鳥に迷惑をかけずに、そっと撮影をしたいと思います

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