八丈島は春になり、冬鳥の猛禽、カモの仲間、ウミウ、ツグミ、タヒバリ、ハクセキレイなどがあまり見られなくなりました。
代わりに旅鳥のコムクドリ、ツツドリ、イカル、セイタカシギが一時滞在するようになってきました。
ゴールデンウィークに入り、八丈島は初夏となりました。それでも、昼間は暑く、夜はまだ肌寒いですね。
そして、こんな気候の時に夏鳥として姿を現す野鳥がいます。
今日は、「2025年4月末、春の東京都八丈島に渡ってきたアマツバメの様子」と題してのお話です。
アマツバメの大きな群れと遭遇しました
以前のブログで少しだけ2025年のアマツバメの出会いを書きました。
アマツバメはこれから繁殖期に入ります。
上空でアマツバメが交尾する時の声が聴こえました。号令の役割をしているのか、この声が聴こえた後は必ずたくさんの個体が一定の範囲内に集まります。

ちなみに、アマツバメは空中で交尾をします
見上げますとアマツバメの大群が出来ていました。
アマツバメの行動
八丈島でのアマツバメの普段の行動はツバメのそれとよく似ています。空中を滑空し、空気中に漂う昆虫を捕獲し食べているようです。

EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM
アマツバメはかなりのスピードで飛びます。100 km/h以上は出ているようです。
ですので、近くで飛ばれますと、翼が空気を切り裂く風切り音も聴こえます。
間違えて、アマツバメに当てられたらと思うとぞっとしますね。
アマツバメは自分の仲間と当たらないのでしょうか?撮影した写真の中に2個体が写っていました。
猛スピードで飛んでいるのにもかかわらず、別の個体と当たらないようにちゃんと見ていました。

EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM
私が観察している時は、アマツバメは交尾以外に空中をひたすら滑空していました。

正直、速すぎて何をしているのかよく分かりません
写真を撮ってみますと、お澄まし顔のアマツバメの写真を量産します。

EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM
ところが、さらに連写を続けていきますと、変な顔の個体を撮影できました。
いつもはアマツバメはお澄まし顔のおちょぼ口ですが、この個体は口裂け女のように目の近くまで口角が広がっていました。
空中で大きく口を開けて昆虫を食べるためではないかと思われます。

EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM
コシアカツバメ
この群れの中にツバメが含まれていたら、ツバメの渡りを研究されている方に報告しなければなりません。
よ~く見ますと、アマツバメよりも小さいツバメが数羽含まれているようでした。ただ、素早く飛んでいますので、種の特定が出来ませんでした。
そこで、先に写真を撮って家で拡大して確認することにしました。
小さいツバメは、ツバメのように尾羽根の長い個体が含まれていました。しかし、腹側の模様を確認しますと、これはツバメではなくコシアカツバメでした。

ぱっと見で「ツバメ」とは言ってはいけませんね

EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF400mm F5.6L USM
今日は、「2025年4月末、春の東京都八丈島に渡ってきたアマツバメの様子」と題してのお話でした。
アマツバメの群れ、猛スピードで飛ぶ中で衝突をしないように確認、空中の餌を食べるために口を大きく開ける行動を紹介しました。
アマツバメの群れの中にツバメのような個体が含まれていましたが、コシアカツバメでした。
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