今日は一日中雨でした。ときおり、強い雨も降りましたね。
こういう日は林道へ行くは危険です。距離を置かなければいけません。
さて、八丈島の景色は、目まぐるしく変わっていっています。このブログでも、野草の花を追い続けていますね。
でも、季節の移り変わりが速すぎて、見るのを逃したものもあります
どんなものにも準備ですが、間に合いませんでした
来年ですね
自然の変化は、野鳥や野草だけではありません。
今日は、「2022年4月末、東京都八丈島で見られる樹木について」と題してのお話です。
オオバエゴノキ
今の季節、車を運転していますと、八丈島ではときどき道路に白い花が落ちていることがあります。
これはオオバエゴノキの花の場合が多いです
オオバエゴノキは、ハチジョウイチゴのように上下逆さまに花をつけます。
この変わったオオバエゴノキの生態と花に惹かれるシチトウメジロの行動を毎年楽しみにしています。
ミズキ
八丈島の山道を運転していますと、白い円盤のようなものがついている木に気づきます。この木に近づいてみますと、白い円盤は小さな花の集合体であることが分かります。
これはミズキといいます
枝を切ると水が滴り落ちるから、ミズキと名付けられたそうです
ガイドをしていますと、ミズキと似た名前のキミズという低木と出会います。
片方は大きなミズキ、片方は低木のキミズ
毎回、どっちがどっちか迷うことがありますね(笑)。
スダジイ
八丈島といえば伝統工芸品の黄八丈ですね。黄八丈は、黒色、樺色、そして、黄色の糸から織られています。
この有名な黄八丈ですが、黒い色はスダジイから染められています。
山を見ますと、オオシマザクラの薄黄緑色から、新たに黄緑に縁取られた深緑の木が目につくようになります。
これがスダジイです
深緑色の葉は越冬したもの、そして、黄緑色の葉は新芽です。この黄緑色の中には、数珠状の黄緑色の花も含まれています。
イヌビワ
八丈島では、黄八丈に使われるスダジイとタブノキが主に生息しています。ですので、目は、だいたい、そちら側へ惹かれてしまいますね。
ところが、よ〜く木々を観察していますと、小さな玉のついた木が見つかります。
これはイヌビワです
葉の形でも区別がつくのですが、イヌビワは実が特徴的ですので、私はこの実に注目して識別しています。
シロダモ
今、八丈島の森では、ウサギの耳のような毛で覆われた柔らかい花のようなものが、たくさん見られます。遠目ですと、本当に花のように見えます。
ところが、近づいて見ますと、これは花ではないことが分かります。
シロダモの新芽です
ぬいぐるみのような手触りで、もふもふです
シロダモの新芽を触りますと、季節が本当に暖かくなったのを実感しますね。
この新芽、このあとは毛が抜けて硬さがどんどん増します。最後は深緑色の葉に変わります。
今日は雨、ときおり強い雨でした。林道へ行くのは危険ですので、最近見かけた木々のお話をしました。
天気が回復し、危険性が下がりましたら、また林道へ行きたいですね
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