八丈島の外の世界は私にとってとても魅力的です。知らないことが多すぎます。
こんな時、トレイルカメラは重宝します。フィールドに設置するだけで、長期間にわたって情報を収集してくれます。
今日は、「東京都八丈島でトレイルカメラにハマっています」と題してのお話です。
トレイルカメラは防塵防滴の小型カメラ
トレイルカメラとは、動物検出用の赤外線センサー、記録用のCCDカメラ、暗所用の赤外線照射装置が防塵防滴の小さなプラスチック容器の中に収められた機械です。赤外線センサーに反応する物体が検出されたら、昼でも夜でも撮影します。

この機能から防犯カメラや私の対象としている野生動物の監視に使われています。
デジタル一眼レフあるいはミラーレスカメラの画質と比較しますとさすがに劣りますが、それでも全天候で必要な情報を記録しますので、得られる一次情報の量は格段に上がります。
時々Amazonでセールをしますので、トレイルカメラと三脚を合わせて1万円以下で購入できます。
バッテリー切れすると設定が消えてしまいますので、最近の私はソーラーパネル付きのトレイルカメラを好んで使っています。
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トレイルカメラを試した色々な設置場所
多くのトレイルカメラはIP66の規格です。「完全な防塵構造」と「あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響を受けない」を満たしています。

ですので、少しくらいの雨でしたら外に置きっぱなしで大丈夫です
八丈島の一般的な家屋の庭
私が初めてトレイルカメラを使用した場所は、自宅の庭でした。
身近で場所であること、何かありましたらすぐに対応できるからでした。また、イソヒヨドリのオスを何度も庭で確認していたことから、「何か写るのでは?」との期待もありました。
今から7年前の写真です。古いトレイルカメラですので画質も悪いですが、しっかりとイソヒヨドリが写っていました。
一般的に本土ではイソヒヨドリは海沿いの野鳥です。一方、八丈島では内陸まで見られ、巣は家屋の屋根裏や雨戸の戸袋などに作ります。
当時は、なぜイソヒヨドリが写ったのかは分かりませんでしたが、時期を鑑みて、おそらく巣を作る場所を探していたのかも知れませんね。

八丈島の山の中の湧き水が流れる岩場
八丈島は火山島です。薄い表土の下は硬い溶岩で構成されています。
ですので、水が流れば、表土は洗い流されて岩肌が出てきます。八丈島の多くの野鳥は、このわずかな窪みを水浴び場として利用しています。
この場所の野鳥の利用状況を調べるために、トレイルカメラを仕掛けました。
現在はここまでです。将来的に、デジタル一眼レフあるいはミラーレスカメラを備えた自動撮影装置ができたら、撮影したいと考えています。

八丈島の海沿い
八丈島の海岸はむき出しの溶岩でできています。規模はとても小さいですが、岩手県三陸のリアス式海岸に似ています。
鋭い岩が海まで出ていますので、とても危険な場所です。人が近づきませんので、野鳥にとっては安心して食事が摂れます。
調べてみますと、捕獲したあるいは釣り人から奪い取った魚を食べた跡が見つかりました。
時間はそれほど経過していませんでしたので、トレイルカメラを仕掛けました。
写っていたのは2羽のハシブトガラス。八丈島ではハシブトガラスの羽数が増えていますが、何でも食べられる雑食性が理由のようです。
ここでトレイルカメラを海沿い使用する上での注意点です。
八丈島の溶岩質の海岸の構造から少し波が高くなると、沿岸は塩まみれになります。
海沿いでトレイルカメラを使用すると、あっという間に塩に包まれ、三脚は錆びます。その結果、トレイルカメラはすぐに壊れます。
防塵防滴は防水ではありません。特別な目的を除いて、トレイルカメラは海沿いでの使用は向いていません。

トレイルカメラを用いた実験
トレイルカメラを用いた情報収集はとても簡単です。トレイルカメラと三脚(木に直接固定する場合は不要。)があれば、ただ置くだけです。
データは設置場所、野鳥の種、羽数、仕草を含みます。
1台あれば、小学生の自由研究レベルならば、十分なデータが集められます。複数台あれば、それこそ野鳥の生態に関する論文が書けるほどのデータが集められます。

トレイルカメラって宝の箱なんですよ
私は金銭的に余裕はありません。基本、1台のトレイルカメラを使っています。
設置場所を変えたり、水浴び場としての容器の形を変えたり、水の量を変えたりすることで、集まる野鳥の生態に関わる情報を集めてきました。
私が想像することは所詮絵空事です。事実はもっと奥深いです。

今は、トレイルカメラを用いた実験に私はハマっています



今日は、「東京都八丈島でトレイルカメラにハマっています」と題してのお話でした。
トレイルカメラの説明、設置場所、私の実験について紹介しました。
1台1万円弱ですが得られる情報はとても多く、小学生の自由研究レベルだけではなく本格的な研究にも使えます。

本当に飽きないですね

私は壊れるまで使い潰そうと思っています
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