研究者として働いてきたためか、私は曜日感覚がありません。世間一般はクリスマスですが、私にとっては365日の1日でした。
クリスマスで記憶に強く残っているのはアメリカ時代ですね。
アメリカではクリスマスは家族と過ごす日です。ですので、24日の午後から街中から人の姿が消えます。
車も走りません。道路で大の字になって写真を撮ることもできます（真似してはダメですよ（笑））。
カルチャーショックでしたね
最近の私の本業の仕事は外が多いです。今回はフィールドのデータ集めです。
今日は、「2025年12月25日、東京都八丈島は天気が悪いので、仕事に使うQGISとQFieldの準備をしていました」と題してのお話です。
QGISとの出会い
QGISはフィールドデータを記録・整理するための超優れもののオープンソースソフトウェアです。OSもWindows、Mac、Linuxと選びません。
私とQGISの出会いは本業のプロジェクト。他企業さまから仕事の説明を伺っていた時のパワーポイントの中に出てきました。
QGISは携帯用のアプリQFieldと連携が可能です。フィールドで携帯にポチポチのデータを入力し、家のパソコンでデータを整理し、考察することも可能です。
これ、野鳥の出現場所のデータ集めに使えるな・・・
私は勉強は嫌いですが、野鳥写真に関係するのであれば別です。ネットで検索しながら使い方を覚えていきました。
久しぶりのQGISの設定に大苦戦
上述のように、私はQGISを野鳥の出現場所をプロットするために使っています。
ここで大きな問題が起きました。
プロジェクトの新規設定はQGISの使用の中ではほんの数回です。そう、設定の仕方を忘れてしまったのです。
QGISはオープンソースソフトウェアですので、市販ソフトのように使い勝手は良くありません。少し間違えばエラーの連発です（泣）。
う～ん・・・
しかし、ネットの検索とエラーを繰り返し続けますと、QGISのお作法がだんだんと分かってきます。
半日かかりましたが、本業で必要な情報が記録できるまで設定ができました。
QGISでできること
本業に使う画面は見せられませんが、例としてできることのほんの一部を紹介します。私は使ったことはありませんが、集めたデータを解析のために抽出することも可能です。
Google Mapの表示
QGISでは、公開されている地図データを読み込むことができます。みなさんが頭に浮かぶのはGoogle Mapなどでしょうか？
当然、取り込むことができます
八丈島の八丈富士側を表示してみました。
QGISで取り込まれたGoogle Mapは、ネットに使うブラウザのように拡大縮小ができ、情報を記入したマーカーをプロットすることもできます。
国土地理院の地図の表示
見栄えはGoogle Mapの方が良いのですが、実際に使うとなると写真は不便です。シンプルさと正確性から、私は国土地理院で公開されている地図を取り込んで使っています。
地番の全体表示や限定表示
また、私は知らなかったのですが、日本の国土は地番（法務局が土地ごとに割り振る管理用番号）で区切られており、八丈島にもあります。
八丈島の土地の90%が私有地のため、本業では許可を得て入って良い場所と入っては行けない場所の厳密に区別をしなければなりません。そういう時の場所の確認や調べたデータのメモにも使えます。
例えば、八丈富士の噴火口内は貴重な生物が生息していますので、入ることが制限されています。
QGISでは、八丈町の地番データをダウンロード、それらを表示し、さらに八丈富士の噴火口のみを表示する使い方も可能です。
QFieldでできること
先ほどはパソコン上でのお話です。実際には、携帯にインストールされたQFieldの方が良く使います。
フィールドでの使い方を想定してQGISできちっと設定すれば、その使用設定を保持しながら携帯のQFieldに移すことができます。
携帯のQFieldで地図を表示し、プロットし、メモが可能となります。
これはQFieldに適当にプロットしたものです。この点にタッチしますと記載した情報が見られる設定も可能です。
QFieldで記録したデータはクラウドにも保存することもできます。後で自宅のパソコンのQGISにデータを取り込み、整理できます。
とても便利ですよ
ここまで準備しますと、仕事は言え、天気が早く回復して欲しいですね
今日は、「2025年12月25日、東京都八丈島は天気が悪いので、仕事に使うQGISとQFieldの準備をしていました」と題してのお話でした。
フィールドデータを収集・整理に便利なオープンソースソフトウェアのQGISとQFieldを紹介しました。
久しぶりのQGISのプロジェクトの新規設定でしたので、色々忘れていました。エラーとGoogle検索を繰り返し、半日がかりの格闘で設定が完了しました。
QGISとQFieldの使用例などを紹介しました。
始動には苦労はしましたが、QGISとQFieldはそれに見合うソフト・アプリです。私の場合は野鳥の出現場所の記録のために使っています。
使い方は、Google検索をしながら使っていく内に覚えていくと思います。
最初はハードルが高いかも知れません。ですが、使えるようになりますと便利な道具ですよ。
