都会に住んでいると、ふと
田舎暮らしっていいなぁ・・・
と思うことはありますよね。私は、運命に導かれて八丈島に来てしまいましたが、いろいろな経緯で来る人がいます。
と同時に、私は面識はありませんでしたが、どうしても八丈島に馴染めず去ってしまった人もいるそうです。
今日は、「田舎への移住の夢を現実にするために」と題してのお話です。
候補地での経験を重ねる
田舎に憧れるということは、都会とその都会の情報の中だけで生きてきた人ではないはずです。旅行に行ったり、テレビを見たり、本を読んだり、ネットで知ったりと、直接的あるいは間接的に、田舎の情報を仕入れてきたと思います。
憧れはとても大切です。でも、憧れと実際に生活するのは違います。
八丈島の場合ですと、青い空と青い海を楽しむリゾート的な情報がとても多いです。でも、ここは沖縄ではありません。
八丈島特有の気象の急激な変化があります。霧に包まれたり、厚い灰色の雲に包まれたりする日々もあります。場合によっては、台風を含む強風に悩まされたりします。
また、田舎になればなるほど、都会で十分に満喫できた娯楽はできなくなります。音楽鑑賞、イベント、美術館、スポーツ観戦、映画鑑賞などは諦めなければなりません。
そういうわけで、移住を決める前に、何度か候補地を訪れ、いろいろなことを直に経験することをおすすめします。
田舎での自身の適応力を知る
自身で目的の田舎に訪れて、いろいろ体験したり、人と話したりすることはとても重要です。憧れを現実にするために、
ここまではOK
ここから先は違うかな
といろいろなレベルの自身の価値観の線引きを知り、そこからさらにすり合わせができれば、移住の第一歩は踏み出せると思います。
田舎での仕事
65歳で定年退職されて、蓄えと年金暮らしで生活できる人は大丈夫です。しかし、全ての人がそれに当てはまる訳ではありません。
つてで土木工事の仕事を見つける人、役場での仕事を見つける人、ネットで宿泊施設などの仕事を見つける人など様々です。
一方、クリエーターの方もいらっしゃいます。八丈島は、資源は潤沢ではありませんので、無から有を生み出すことのできるクリエーター（絵画、音楽などの芸術関係）は、田舎暮らしにマッチした職業なのかも知れません。
最近ですと、ネット回線を使ったリモートワークを活用した職業についている人も増えていますね。
田舎の病院事情
田舎の病院は、基本的な検査や骨のヒビの添木など普通のことしかできません。八丈島の病院は、いい方で、レントゲン、CTを備えています。でも、そこから先の専門的な治療は難しいです。
私も、体にいくつか爆弾を抱えていますが、治療することになりましたら、島を出て都心へ行かなくてはいけません。
そういう医療事情ですので、田舎に住むためには、健康であり、健康体であることが何よりも大切です。
引越し
陸続きなら大丈夫ですが、八丈島のような離島ですと、引越し業者におまかせだと大変な金額になってしまいます。この金額は正当な請求ですので、下げることはとても難しいです。
そこで、どうするかというと、自身で段ボールに詰め、ゆうパックあるいはヤマト便で発送します。私の場合は、要らないものを処分して、ヤマト便を使って、60万円から12万円へ引越し代を減額させました。
避けては通れない支出の話
都会に住んでいると、お金がかかります。でも、お金を使うことによって、あなたの心が潤わされているのも事実です。
田舎はお金は比較的かかりません。でも、都会的な生活にどっぷりと浸かっている人でしたら、金銭で物あるいは情報が急になくなってしまったらどうでしょうか？
人は急な変化に対する耐性はとても弱いです。田舎暮らしを希望するようでしたら、徐々にお金を使わない生活をはじめて、自身の心身を慣らしておくことが大切だと思います。
私は、Amazonをよく使います。ただ、何でもかんでも買わないように、興味があったものは一度ほしい物リストに入れ、しばらく放っておきます。
いつまでもほしい物リストに残っていて我慢できるものは、本来いらないものです。あとはリストから削除です。
お金を使わない生活に慣れ、生活必需品くらいしか買わないようになり、結果として支出が大幅に減りました。
けっこう、衝動買いを防ぐ訓練になりますので、田舎暮らしの準備として、おすすめの方法です。
人間関係
これは、いろいろな見方ができます。たとえば、お酒が飲めて、タバコが吸えて、社交性の高い人でしたら、人の集まるところでコミュニケーションがとれて、あっという間に地元の人と馴染めます。
では、社交性のない人は、田舎暮らしは全くできないのか？というとそうでもありません。
私の場合は、お酒もタバコも全くやりませんので、両者を介してのコミュニケーションはできません。仕事を介してのコミュニケーションがほとんどですね。
また、自然ガイド以外の仕事がオフのときは、フィールドに出ています。人と全く会わないので、人と話さない日々が続いたりします。
八丈島４年目ですが、未だに旅行者と勘違いされることもあります（笑）。
人には、人とのコミュニケーションが大好きな人、苦手な人など様々です。これに関しては、ケースバイケースのようです。本人の工夫次第ですね。
住宅事情
これは、田舎への移住の夢を現実にするために、最も大切なことです。
八丈島の場合は、人づてで借りる場合が多いです。町営住宅を借りられる場合もありますが、条件があります。
そして、都心のようにネットを使う方法では、目的にあった家を見つけるのはとても難しいです。八丈島の場合は、不動産屋さんもありますので、電話を直接かけた方が見つけられる確率が高いです。
さて、ここまでいろいろ書いてきました。田舎への移住の夢を現実にするために、大切なのは、第一歩を踏み出すことです。
まずは、ご自身にマッチした土地へ旅をしてはいかがでしょうか？
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