都心に住むようになって身近になっているのは、
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AIによって仕事が進む
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AIによって職を失う
という話題です。このような会話は色々な世代から聴きました。また、Chat GPTで生成された文を提示され、
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どう?
素晴らしいでしょ?
という実例も提案されたことがありました。
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なるほど
と思うときもありましたし、
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ん!?
と思うこともありました。
今日は、「本当に人間の仕事はAIが取って代わる?」と題してのお話です。
私がAIという言葉で身近に連想されるもの:将棋
2010年代に人間 v. s. コンピューター将棋の対局、将棋電王戦がありました。現在の叡王戦です。
昔は、人間の将棋における大局観というものを数値化することができず、コンピューター将棋は人には勝てないといわれていました。毎試合、人間が連戦連勝の時代があったのです。
その後、コンピューター将棋側は、技術ともなうコンピューターの計算速度の性能を向上させると同時に、数値化が難しい人間の大局観という曖昧なものを排除し、可能性のある手を全方位読み込み点数付けという方法に切り替えました。
さらに、コンピューター将棋は、過去の全対局の棋譜を読み込み、今の機械学習のようにコンピューター将棋 v. s. コンピューター将棋を繰り返し、効果の高い新手を見つけ始めます。
みなさんご存知のとおり、2024年現在では、プロ棋士を含め人間は、コンピューター将棋には勝てなくなりました。プロ棋士は、自身の対局の構想の評価のためにコンピューター将棋をツールとして使うようになり、共存の時代になっています。
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運転手はAIに取って代わるとよく言われていますが・・・
私たちの生活は、車やトラックだけでなく、バス、電車、モノレールなどの公共交通機関によって支えられています。
運転の責任のない客席や助手席からの視点では、交通機関はただの運搬手段・移動手段です。そのような視点に馴染んでいますと、
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運転手はAIに取って代わります
と高学歴そうな方々から言われますと、何も考えずに
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なるほど
と思われますね。
ところが、運転席からの視点は上記と全く異なります。運転者から見て、重要なのは「車を目的地へ動かす」ではなく「事故防止」です。
私はアマチュアですが、プロの運転手さんたちでしたら「事故防止」は最重要課題でしょう。実際、積んでいるものが高価なものですと、車間距離がものすごく長くなっています。
車の事故は当たり前の延長線上の先に起きるというよりも、周りの車の信じられない運転の積み重ねの場合が多いです。
AIは事例が多いほど良い選択をします。ところが、事故は例外的なエラーの積み重ね、しかも各エラーの順番によっても事故の度合いも変わります。
人間が運転する車が主流の今は、運転のAI化はまだ早いように思えます。
ですので、私は「運転手はAIに取って代わる」は、
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当分、無いと思っています
将来、全ての移動手段が自動になれば、AIによる運転の制御は可能になるかも知れませんね。
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今日は、「本当に人間の仕事はAIが取って代わる?」と題してのお話でした。
責任のない文章の作成でしたら、AIのChat GPTを道具として活用できますので、代用はできます。
でも、人間の命が関わるようなものですと、「事故寸前の時に多様な対応を即時に適切にしなければならない」という点が最も重要ですので、その点では、
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核の部分はAIの制御はまだまだ先かな・・・
と私は思います。
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