八丈島は都心から約300 km離れた太平洋に浮かぶ島です。羽田から飛行機で1時間で来られるため、観光で有名な島でもあります。
島側に視線を投げると、八丈富士、ふれあい牧場、裏見ヶ滝、ポットホールなど美しい景色の場所がたくさんありますね。一方、島の外側に目を向けたらどうでしょうか?
青い海と青い空があります。確かに美しいのですが、それだけでは景色が短調です。
八丈島には、西に約4 kmのところに小さな島があります。八丈小島といいます。
今日は、「八丈島の観光で欠かせない景色をつくる島 ー八丈小島ー」と題してのお話です。
直接民主制が実施されていた島
意外と知られていないのですが、八丈小島は、特殊な政治の仕組みをもっていました。
今は、選挙で議員さんを選んで政策の審議決定を進めていますね。これを間接民主制といいます。
この八丈小島では、議員さんはいませんでした。そうです、直接民主制という極めて稀な政治制度をもっていました。
村の政策をすべての住民で決めていた、とても珍しい村が存在していました。
集団離島
政治の話を書きましたので、わかると思いますが、八丈小島は、昔は人が住んでいました。昔といっても大昔ではありません。
戦後、日本はどんどん発展していきました。八丈島は、温暖な海洋性気候のため、当時は日本のハワイとよばれ、観光が盛んになっていきます。
一方、そのときの八丈小島は、人口の過疎化が進み、ライフライン、収入、教育の面で遅れをとっていきます。そして、1969年に集団離島を実施し、現在のように無人島になりました。
八丈小島の集団離島は、様々なところで、例として挙げられているそうです。
豊かな自然
2020年の現在、八丈小島周辺の海は、釣り、ダイビングなどのレジャーの他、島ではクロアシアホウドリの繁殖地として学術的な経過観察の場となっています。タイミングとかありますので、なかなか簡単には行けませんが、貴重な観光・学術資源となっている島です。
八丈島周辺の景色へのいろどり
そして、この八丈小島が存在することで、変化に富んだ海の景色を演出します。それを楽しむために、八丈島では、八丈富士や南原千畳敷に展望台が用意されています。
昼間も、夕方も、そして、日の入りもとても美しいです。そして、1日だけでなく、春夏秋冬、八丈島にいつ来ても八丈小島の景色を楽しむことができます。
多くのお客様がこの美しい景色に見とれ、足を止めて、時間を過ごします。
八丈島に住んでいる私でさえ、八丈小島はいつも惹かれます。もし、レンタカーで八丈富士周辺を運転するようであれば、ぜひ、歴史、政治、離島、自然を想像しながら、展望台で八丈小島をご覧になってくださいね。
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