八丈島は東京から290 km離れた離島です。そして、離島には珍しく、東海汽船の船、ANAの飛行機と2つの交通手段があります。
ちなみに、ANAを使いますと、羽田―八丈島間は実質1時間弱です
そんな、恵まれた離島の観光地の八丈島。それでも、問題があります。過疎問題です。
今日は、「離島八丈島の過疎化の現状とその対策について私が思うこと」と題してのお話です。
八丈島の現在の人口について
2020年10月現在、八丈島には、男性3,636人、女性3,614人の計7,250人が住んでいます。
https://www.town.hachijo.tokyo.jp/toukei-siryou/pdf/01_jinko.pdf
島民の方はすでに知っていますが、実は、毎年人口が減少しています。
八丈島の人口の将来予想
八丈島の人口ピラミッドの将来の予想は、こちらのwebpageなどで掲載されています。
2030年には総人口が5,600人、2040年には4,400人と推定されています。この数字を見て、「10年ごとに人口が減っていますね。」と心配するのではなく、その年齢別人口構成比を見て下さい。
今後、年が経過するに従って労働人口が減ります。65歳以上の1人のお年寄りを支える若者の人数が減っていくのです。
八丈島の人口減少の対策はされています
八丈島では将来を見越して、「子供を産みやすい、育てやすい町にします。」と公約を掲げている町議会議員さんもいらっしゃいます。これも1つの対策ですね。
子育て世代は精一杯頑張っています
八丈町のデータを元に現在のグラフを描きました。
30-44歳を構成している方々が、現在の0-19歳を構成している子供たちの親世代になります。このグラフを見て明らかのように、現在の子供世代と親世代の人数の割合の変動はほぼ同じです。
グラフから、親世代の方々は、精一杯子育てをしていることがわかりますね。ですので、0-19歳の子供たち世代の人数は、現状維持が限界で、子供の人数を増やすことは難しいです。
八丈島のような過疎地の問題解決は移住しかないのかも。でも、問題が・・・
私は問題解決は移住しかないと思っています。
でも、移住にも問題があります。
日本には126,500,000人(1億2千650万人)の方々が住んでいます。都心に生活する方々、あるいは、大阪、福岡、名古屋、仙台、札幌などの大都市に生活する方々と、私のような離島に住むような人とは、かなり考え方が違うと思います。
例えば、お金について。都心に住む方々は支出が多いですし、そのために収入も多いです。それに比べると私の収入ははるかに低いです。
八丈島のような過疎地に移住をするには、この金銭の価値観が大都市に住む人と全く異なることが第一条件になります。収入が1/2あるいは1/3になっても構わない、減収になっても美しい八丈島に住むことのみで心を満たせる人です。
みなさん、どう思われますか?大部分の人は耐えられませんよね。
八丈島の移住候補者は日本にどのくらいいるのか?
人口の割合のたとえ話をします。
天才の割合は人口の2%といわれているそうです。そうしますと、日本の人口は126,500,000人(1億2千650万人)ですから、2,530,000人(253万人)が天才の人数です。
かなりいますね。その中で、金銭の価値観が麻痺している人が、仮に0.5%(適当です(笑)。)いるとすると、その人数は12,650人(1万2千650人)となります。
この約10,000人(日本の総人口の0.01%)ならば、八丈島のような過疎地に移住でき、活躍できそうな人がいそうです。
八丈島では、どの年代層を最初に受け入れるか
グラフのように2020年10月現在、八丈島では20-24歳の年齢で男性、女性とも人口が半分になります。労働人口では、20-24歳に次いで、25-29歳も少ないです。
若者は八丈島から出ていってしまうということです。
八丈島の現状を維持するために、各年齢別人口構成で男女別それぞれ230人が理想とすると、20-24歳と25-29歳では、男女別でそれぞれ120-170人の移住が必要となります。
今の八丈島の受け入れ体制では、それだけの人数の移住者を一度に受け入れるのは、さすがに無理です。
私は、人口の減少が始まっている40-44歳の人を移住の最初のターゲット層にすればいいのではないかと思っています。
理由はこの年代は、他の年代に比べて少ない人数で理想の構成人数に達します。まずは、この年代の独身層の移住に力を入れ、実績を作り経験を積んだら、徐々に若い世代を受け入れるように政策をシフトすればいいのではないかと思います。
移住成功率の高いシンデレラおじさん、シンデレラおばさんを探す方法は?
私は、おじさんからおじいさんの世代に入ろうとしています。私が八丈島に住み着くことができているのは、八丈島の多くの方々の支えがまず1つ、それから、先ほど書きました、金銭の価値観が狂っているのが理由と思っています。
そして、今後は、自身の持つ技術で八丈島に何らかの貢献をして、第2、第3の私のような人を移住させるきっかけになればと思っています。
日本には八丈島に住めるような人が推定で10,000人いるはずです。しかし、ただのweb上の不特定多数を対象とした移住の募集では出会いは難しいのではないかと思っています。
移住成功率の高いシンデレラおじさん、シンデレラおばさんをどうやって効率よく探すか、出会うかが今後の課題となると思います。
残念ながら、私はこのような推計やコネクションツールの専門家ではありません。ですので、今回、提案としてブログに書きました。
専門の方がいらっしゃいましたら、八丈島に限らず、過疎地の対策手段のアイディアの1つとして考えていただければ幸いです。
最後は丸投げですみません。でも、日本の楽園の八丈島が、これからもずっと楽園を維持できるよう、今後も自分のレベルでも貢献したいと思っています。
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