2020年6月26日は1日中霧でしたが、ANAの1便は無事降りました。パイロットさんは神業すぎると思います。いつも困難な条件の中、大変ありがとうございます。
さて、昔の八丈島では、空を見るとシルエットで見える大きな野鳥は、カラスバトでした。でも、最近は違います。カラスです。
今日は、「八丈島では年々カラスの数が増えているような気がします」と題して、ハシブトガラスのお話です
カラスの口の中の色は何色ですか?
人や猫の口の中の色は赤なので、赤かな?
正解はこちらです。
ハシブトガラスの口の中の色は体の色と一緒で真っ黒です。ただし、幼鳥から若鳥にかけては赤です。
八丈島の島民の方々に聞きますと、昔は八丈島にはハシブトガラスはあまりいなかったそうです。1986年の大島の三原山の噴火を境に、徐々に増え始めたと言っていました。
このハシブトガラス、体は適度に大きく比較的力も強い野鳥です。さらに、好き嫌いなく何でも食べられます。
多くの野鳥は決まった餌が多いので、この雑食性の特性は強みです。例えば、陸に打ち上げられた魚の死骸や、ノスリに襲われたであろうイタチを奪い取って餌にします。
また、ふれあい牧場では、牛さんの餌を奪い取ったりします。
私は、昔、岩手県にも住んでいました。畑では、爆音機(大砲のようなドカン、ドカンという音がします。)、目玉模様の風船、キラキラのテープを使っていました。でも、効果があったのかはわかりませんでした。
野鳥は生き物です。「大丈夫」と学習されてしまうと、農地はやられるがままです。
生ゴミを漁る問題もありましたね。八丈島ではゴミを出した後、黄色いネットで覆うのが徹底されています。たったこれだけの簡単な方法ですが、効果絶大です。
この方法は都会で始められたのかもしれませんが、費用対効果はとても高く、初めに思いついた人は天才だと思います。
仮に私たち周辺の餌となるものを完全に遮断できたとして、カラスはそのあとどうなるでしょうか?
残念ながら生き残ると思います
カラスは昆虫も食べることができます。アイキャッチの右側の個体のくちばしには虫がくわえられています。
それ以外に、今は巣立ちビナがたくさん出ていますが、ちょっと気を抜けば、この子たちもすべてカラスの餌になります。
冒頭で猛禽のノスリからイタチの死骸を奪い取ったと書きました
そんなことできるのですか?
次の写真をみてください。
これはトビ対カラスですが、カラスはこのように猛禽に次々と集団で仕掛けて餌を奪うことができます。
体は適度に大きく比較的力も強い野鳥。そして、集団戦略。カラスは、ある意味無敵かもしれません。八丈島でハシブトガラスの羽数が増えているのは仕方のないことかもしれません。
カラス対策はとても難しいです。
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