2024年12月下旬、東京都八丈島の身近な野鳥の様子

動物

2024年もあと1週間ちょっと。最近、午前中はもっぱら夏から始めていた執筆活動のラストスパートをしています。

時間が経ったのちに草稿を読み直してみますと、間違っていた箇所が見つかります。専門書ですので、見つかってホッとしています。

ようやくですが、午後は気分転換に自由に外に出られるようになりました。八丈島もすっかり冬になっていました。


今日は、「2024年12月下旬、東京都八丈島の身近な野鳥の様子」と題してのお話です。


スポンサーリンク

ハクセキレイ

ハクセキレイは、本土では当たり前の留鳥ですが、八丈島では冬鳥です。初めは夏羽で来島しますので、オスははっきりした白黒模様です。

しかし、時間が経つにつれ、オスの羽の模様はどんどん冬羽に変わっていきます。早い個体は灰色に、遅い個体も黒から灰色に変わる途中です。

ちょうど背中の羽根が変化途中の個体と出会いました。

ハクセキレイMotacilla alba lugens
EOS R3+Mount Adaptor EF-EOS R+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

タヒバリ

セキレイ科の仲間にはもう一種八丈島に来島します。

タヒバリです

タヒバリは開けた土地が大好きです。八丈島は山ばかりですが、牧場などでよく見られます。

八丈島のタヒバリは大小の群れで過ごすことが多いです。

そっと観察してみますと、チドリの仲間のように歩いては地面を突きます。これは、草の根本に潜む昆虫の幼虫を探している行動です。

タヒバリAnthus spinoletta
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

イソヒヨドリ

秋の時期にドッグファイトをしていたイソヒヨドリは、今の時期は大人しくなっています。

だいたい、ペアを形成しましたね

私が毎年観察しているイソヒヨドリは、今年は行動パターンが大きく変わっています。機嫌がいい時に見張りの岩に止まっていましたので、そっと撮影させてもらいました。

イソヒヨドリMonticola solitarius
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

モズ

八丈島では、モズは春に繁殖を行います。4月の初めの時点で巣立ち雛と出会います。

雛はそこから1年間フィールドでの修行が続きます。野鳥の子育てはスパルタですので、雛の数はどんどん減っていきます。

夏が来て、秋が来ますと、逞しい姿になっています。

モズの高鳴きが聴こえました。撮影して写真を拡大してみますと、この個体はくちばしに黄色い部分が残っていました。

今年生まれた個体です

まだまだ若い個体ですが、見事になわばりを獲得していました。春になりましたら、このあたりで巣を作るのでしょうね。

モズLanius bucephalus Temminck & Schlegel, 1847
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

タシギ

八丈島では、タシギは春と秋の時期に渡ってきます。

今は12月下旬の冬です。それにもかかわらずですが、眠っているタシギを見つけました。

確かにかなり前にタシギを見ました。でも、行動を見ますと、どうも最近渡ってきた個体のようです。

タシギは地味な羽の模様をしていますので、通常は枯れ葉に埋もれて見つけられません。

疲れているみたいですので、起こさないようにそっと撮影しました。

タシギGallinago gallinago
EOS 7D Mark II+EF600mm F4L IS II USM+EXTENDER EF1.4xIII

今日は、「2024年12月下旬、東京都八丈島の身近な野鳥の様子」と題してのお話でした。

八丈島の冬の陸地で見られる野鳥を紹介しました。

冬羽への換羽途中のハクセキレイ、今の時期の開けた場所でよく見られるタヒバリ、久しぶりに見張り台に来たイソヒヨドリ、なわばり取得を成功したモズの若鳥、そして、最近八丈島に来たであろうタシギ。

八丈島もこれから気温が下がり、野鳥にとっては過ごしにくくなりますが、これからも越冬の様子を観察したいと思います。


PR

タイトルとURLをコピーしました