現在、ANA羽田ー八丈島間は1便のみ運航しています。でも、今日は視界不良のため欠航しました。
今日は、「今日のANA羽田ー八丈島は視界不良のため欠航です。その日の八丈島の様子。」と題してのお話です。
本土の人は、
何で欠航なんだー!
と思うかもしれませんね。八丈島は、梅雨の時期になると、海からの湿度の高い空気が八丈富士や三原山に当たり、急激に冷やされ、霧が発生しやすくなります。
羽田からはるばる来られた方々にとっては、とても残念ですが、安全のためです。目隠し状態ではさすがに安全な着陸はできません。
そのときの八丈島の状況です。
大潟浦から逢坂橋方面を見ますと、霧がトンネルぎりぎりまで来ていることがわかりますね。
横間海岸から逢坂橋を見るとこんな感じです。
霧がかなり低いところまで来ていますね。標高にすると150 mくらいです。
これでは飛行機が着陸するのは難しくなります。安全上の問題ですので、欠航はいたしかたのないことです。
さて、私は一応自然ガイドですので、フィールドのチェックをしなくてはいけません。
そういうわけで、注意点を守りながら、三原林道へ行ってきました。
どこもかしこも、霧で真っ白でした。また、ところどころ光が当たらない箇所もありましたので、お化けが出そうな感じのところもありました。
昔、The Fogというホラー映画がありましたが、まさに、そんな感じでした。慣れていますが、やっぱり怖かったです。
三原林道の状況は、土砂崩れの兆候は全くなく、たまに大きな枝が道路に落ちているくらいでした。定期的に入って手入れをされているかがよくわかります。管理されている方々にはいつも感謝です。
せっかく、三原山頂上付近まで来ましたので、小池と大池を見てきました。
霧の中の小池は、快晴のときとは全く異なりました。目の前はカラーなのに、水墨画のような感じでした。
一方、霧の中の大池は、ひっそりとした湖面が奥まで続き、静けさと相まって、幻想的な姿を見せてくれました。
梅雨の時期は、八丈島への旅行は敬遠されがちです。でも、発想を転換して、霧の景色を楽しむのを目的にしたらどうでしょうか?
本土では、今の八丈島の景色は、自分の足で相当山を登らないと見ることはできません。ですので、私は、あえて東海汽船の船便で来島し、霧の景色を楽しむツアーもあってもいいかなぁと思ったりまします。
「八丈島で霧を楽しむツアー」、いかがですか?
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