八丈島では、冬に公園の芝生や牧場の牛の餌のうつわの近くを歩くと、「シー(フィールドガイド日本の野鳥では「チー」。)」と突然鳴いて数羽の鳥が飛びます。
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スズメは「チュンチュン」と鳴きます。バードウォッチングを趣味にしている人は、ビンズイ?と思うかもしれませんね。でも、ビンズイは「ヅィー」と鳴きます。ヒバリは春の時期は畑の上空をさえずりながら飛びますね。
そう、全て違います。この鳥はタヒバリといいます。
今日は、「あの鳥は、スズメ?ヒバリ?いいえ、タヒバリです」と題してのお話です。
八丈島ではタヒバリは冬鳥です。冒頭でも書きましたが、近づくと「シー」と鳴いて軽く短い距離を数羽で飛びます。
何を食べているかというと、芝生に住んでいる甲虫の幼虫や牛の餌に含まれている種などです。
見かけではビンズイと似ています。見分け方は、目の近くにある白い斑点があるのがビンズイ、無いのがタヒバリです。
私は上の外観に加えて、
- 声:「ヅィー(ビンズイ)」「シー(タヒバリ)」
- 尾羽の動き:セキレイのように上下する(ビンズイ)。しない(タヒバリ)。
も判別ポイントにしています。
タヒバリはイソヒヨドリやタネコマドリと違って地味な柄の野鳥ですが、人知れず生きている様子に惹かれます。私はマニアックなのかもしれません。
春分の日も過ぎ、八丈島の気温もだんだん暖かくなってきました。留鳥は繁殖期に入りました。一方、タヒバリは冬鳥ですので、残念ですが、まもなく去ります。来年の冬にまた会いましょう。
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