昨晩(2025年6月12日)大学の先生の友だちと携帯で話していましたら、突然、窓がバチバチバチっと鳴りました。

風は無いし、雨も降ってないし・・・

あっ・・・
私は忘れていました。この音、シロアリでした。

今日は、「2025年6月12日夜、東京都八丈島でシロアリが飛びました」と題してのお話です。
イエシロアリの婚姻飛行
八丈島では毎年梅雨明け後の晴れの日にシロアリが飛びます。このシロアリ、イエシロアリといいます。
例年は7月上旬くらいですが、今は6月12日の夜。

いつもよりも早いですね

久しぶりの晴れでしたので、もしかしましたらイエシロアリは梅雨明けと勘違いしたのかも知れません
この行動のことを婚姻飛行といいます。私は婚姻飛行(nuptial flight)と教わりましたが、ネットで検索すると「結婚飛行」が主流なので、もしかしましたら今はこちらの方をよく使われているかも知れません。

EOS 6D+EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM
婚姻飛行は文字通り新しい配偶者を見つけるための行動です。巣から出てくるのは次世代の新女王と新王です。
交尾をし、新しい住処候補地を見つけ、産卵し、営巣を開始します。
婚姻飛行はシロアリで普通に見られますが、家を食べられてしまいますので、出来ればやって欲しくないですよね。

イエシロアリの行動を観察しました
婚姻飛行が終わりますと、イエシロアリは直前まで使っていた羽をぽろっと落とします。出血は起きません。
そこから、新王は新女王の後ろを付いてペアで歩き出します。昨晩の八丈島では、壁一面がこのようになった家が多かったと思います。

EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro
拡大するとこんな感じです。このようにずーっとペアで行動し、営巣出来そうな場所まで行進し続けます。

EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro
イエシロアリ vs アシジロヒラフシアリ
八丈島では、晴れている日はアシジロヒラフシアリも大行進しています。家の中に侵入し、ときには電源で感電死し、ボヤの原因となるアリです。
この瞬間、イエシロアリとアシジロヒラフシアリの生息場所は重なっています。

何が起きるのだろうか・・・?
と思って観察しましたが、何も起きませんでした。イエシロアリはアシジロヒラフシアリの行進をそのまま横切り、アシジロヒラフシアリも反応しませんでした。

餌が目の前にあるのに何やってんだよ・・・
ただ、アシジロヒラフシアリが本当に何もやっていないのかは結論は出来ません。生きているイエシロアリに興味が無いだけで、死んだら食べるかも知れません。
数字にはなっていませんが、今朝のアシジロヒラフシアリの群れは、頭数が増え、いつもはいない場所にもいたことから、行動は活発になっているように見えました。

調べる価値はありますね

EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro
イエシロアリ vs クモ
この対決は過去にも見たことがあります。クモはイエシロアリを襲います。
今朝回りましたが、イエシロアリを捕まえたクモの巣がたくさん見られました。

昨晩はクモにとってはボーナスタイムでしたね

EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro+Life Size Converter EF
イエシロアリ vs ヤモリ
この対決も過去に見たことがあります。ヤモリもイエシロアリを襲います。
婚姻飛行のとき、イエシロアリはガと同じように街灯の光に引き寄せられます。ヤモリはこの習性を知っており、街灯の近くで待ち伏せをします。

EOS 6D Mark II+EF24-105mm F4L IS USM
拡大して撮影しました。お腹はすでにパンパンでした。

もう限界でしたね(笑)

EOS 6D Mark II+EF50mm F2.5 Compact Macro
婚姻飛行時のイエシロアリの頭数は桁外れです。クモもヤモリもイエシロアリを食べますが、最終的には人が頑張らないと家は守れません。
今日は、「2025年6月12日夜、東京都八丈島でシロアリが飛びました」と題してのお話でした。
イエシロアリの婚姻飛行、新女王と新王のペアの行進、イエシロアリの天敵と思われる組み合わせがどうなったかを紹介しました。
天敵も頑張っていますが、イエシロアリの頭数が多すぎます。人の力がないとイエシロアリから家を守ることは出来そうもないですね。
PR