東京都八丈島の酒造会社さんを見学しに行ってきました

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私のブログでも何度か出てきますが、私は、元々は研究者です。外の世界(一般社会)をほとんど知らずに、30年近くを研究室の中で過ごしてきました。

誰とも話さず、ひたすら実験の毎日です(笑)

そして、ひょんなことから、八丈島に流れ着きました。

私は、普段は、誰とも会わず、誰とも話さない生活をしています。ですが、ときどき、知り合いから様々な社長さん方々を紹介されることがあり、お話をうかがう貴重な機会に恵まれることがあります。


今日は、「東京都八丈島の酒造会社さんを見学しに行ってきました」と題してのお話です。


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酵素と酒造の関係

私が八丈島に来る前は、酵素工学を研究する研究室に所属していました。

日本は、世界の中でも酵素工学分野を牽引する大国の一つです。それは、酒造からきています。

分子生物学分野の研究では、様々な酵素が研究者の実験設計のもとに使用されます。そして、酵素というもの研究する分野は古くは酒造から由来しています。

日本ではタカラバイオという会社が有名ですが、この会社は宝酒造のグループ会社です。

PCRに使うTaq DNAポリメラーゼだけでなく、分子生物学分野で使用する制限酵素、修飾酵素など、現役時代は、好んで使わさせてもらいました。

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タカラバイオ株式会社はバイオテクノロジーを利用した遺伝子治療などの革新的なバイオ医療の実現を通じて、人々の健康に貢献します

酒造会社の裏側を見学させてもらいました

社長さんとは、今年の冬に初めてお会いしました。

TwitterとかInstagramでは知っていたんですけれどもね


見学しに来ませんか?

そもそも、お酒をつくる裏側は滅多に見られません。

私の人生にとっても貴重な機会です。即答で行くことにしました。


私が知っている器具は、あくまでも実験室レベルです。お酒をつくる業務用のものは、初めて見るものばかりです。

研究室で使うものは基本的に手で扱えるサイズですので、タンパク質を分離するカラムでしたら、せいぜい直径数cm、高さは1 mも満たない小さなものです。

ですので、私が行ってきたレベルの操作では、反応は均一に進みます。ところが、容器の大きさが大きくなると、ムラが生じます。

ここは、人の腕の見せどころで、条件を均一にするのだそうです

「人の腕」といいますと、あいまいのように感じますが、研ぎ澄ませれば機械にも負けません。伝統工芸品を作る人間国宝の方の所作がときどき紹介されますが、それに近いものがあります。

お酒づくりは常に変化との戦いです。そのうえで、記録を丁寧にとって、その時のベストを越えるために、次に活かすそうです。

材料、培養装置、培養温度、培養時間、含水率と条件だけでもたくさんありますからね

研究と全く同じだと思いながら、社長さんからの説明を拝聴しました。

もろみの酵素反応条件などのお話に懐かしさを憶えました


八丈島には4つの酒造会社さんがあります。それぞれ創意工夫を凝らしてのお酒(焼酎)づくり、苦労があるそうです。

今日は、社長さんのおかげで、未知の世界を知る楽しい時間を過ごすことができました

お誘いありがとうございました

みなさまも、ぜひ、八丈島のお酒(焼酎)をお楽しみ下さいね

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