初めに、この記事はEase USの案件ではありません。自腹でEaseUS Data Recovery Wizard for Mac Proを購入してレビューしました。
MacのOSはアップデートが頻繁です。最新のOSはとても快適なのですが、ときどき改悪のようなものもあります。
昔のMacは外付けハードディスクのファイルをゴミ箱へ移動でき、「ゴミ箱を空にする」で消去という2段階のステップが必要でした。
ファイルの消去まで手間がかかるかも知れません。でも、ダメ押しでゴミ箱内でファイルを再確認出来ますので、この2段階はとても大切なセーフティーとして働いていました。
ところが、最近のMacのOSは、外付けハードディスクのファイルを「ゴミ箱へ移動」の処理をし、クリックしてしまいますと、その瞬間にファイルを消去してしまう仕様に変わりました。
私は、以前からこの仕様は危険と思っていました。
いつか、とんでもないことをしてしまうのではないか・・・?
と不安になっていました。それが現実になろうとは・・・。
今日は、「Mac用のデータ復旧ソフト、EaseUS Data Recovery Wizard for Mac Proのレビュー」と題してのお話です。
習慣化した操作が仇になる
私は、ロジクールのゲーミングマウスG502 LIGHTSPEEDワイヤレスを使っています。ゲーミングマウスはボタンが多く、それぞれのボタンに役割をふりますと、とても便利です。
ファイルのゴミ箱への移動もとても簡単です。
そして、「ゴミ箱を空にする」で2段階で完全に消去ですので、間違えに気づいても大丈夫です。
ところが、私は誤って外付けハードディスクの写真フォルダをゴミ箱へ移していしまいました。
一瞬、警告が見えたのですが、習慣で許可してしまいました。
フォルダの移動の普通の警告と勘違いしたのですが・・・。そのあと、異常に長い待ち時間が続きました。
そう、写真フォルダを消去してしまったのです・・・
キャンセルは出来ませんでした
この写真フォルダには最近の撮影した野鳥写真がたくさん含まれていました。運が良かったのは、本業の仕事や今年の執筆に関わるフォルダが別であったこと。
でも、ショックが大きくて、しばらくぼ~っとしていました。
外付けハードディスクのフォーマットの問題
以前、私は、Windows用のフリーのリカバリーソフト、Recuvaを紹介しました。
これでいけるかな?
外付けハードディスクのフォーマットには何種類かあります。その中にはMacのパソコンで読めるもの、Windowsのパソコンで読めるもの、あるいはその両方があります。
exFATフォーマットはMacとWindowsの両方で読むことが出来ます。一方、APFSやMac OS拡張(ジャーナリング)フォーマットはMac専用です。
消去した外付けハードディスクはMac OS拡張(ジャーナリング)でフォーマットされていました。試しにWindowsのパソコンに繋げてみましたが、認識されませんでした。
Mac用のデータ復旧ソフト、EaseUS Data Recovery Wizard for Mac Pro
藁をすがる思いでネットを検索すると、Mac用のデータ復旧ソフト、EaseUS Data Recovery Wizard for Mac Proが出てきました。
お試しバージョンもあるのですが、写真のファイルは大きいので有償の方が私の目的に合っています。
値段を確かめてみますと、
高っ!
Windows用のRecuvaがフリーソフトでしたので、その差が伸し掛かりました。
ただ、よく見てみますと、右下になにやら変な宣伝がありました。これ、Black Fridayのクーポンだったのです。
調べてみますと、EaseUS Data Recovery Wizard for Mac Proは40%オフになりました。1年間ライセンス版よりも安いので、永久ライセンス版を買うことにしました。
ソフトをダウンロード、インストール、アクティベーションキーを入力、晴れてEaseUS Data Recovery Wizard for Mac Proユーザーになりました。
EaseUS Data Recovery Wizard for Mac Proの使い方
はじめに、ソフトを立ち上げるときにアクセスを聞かれるので、許可します。
ソフトが立ち上がりますと、とてもシンプルなUIが現れます。左のカラムを見ますと、何でも復旧できそうです。
ターゲットのハードディスクを選択し、「失われたファイルを検索」をクリック。
あとは待つだけです
検索が終わりますと、復元可能なファイルが表示されます。
復元可能なファイルが60万個もありました。私の場合は、ここから必要なファイルを探さなければなりません。
運がいいことに、写真のファイルは決まった名前になっていました。そして、作成日、変更日を合わせて絞ってマークしていきます。
名前だけですとよくわからないこともあります。カーソルをファイル名に近づけますと、目のマークが出てきます。このマークをクリックしますと、写真を直接確認することも出来ます。
最終的に454個になりました。
ここまで来ましたら、もう一息です。「復元」をクリックしますと、保存先を聞いてきます。
おそらく保存できる容量が多い外付けハードディスクを優先的に選ぶのだと思います。指示に従い「保存」をクリックし、復元されるまで待ちます。
復旧されたファイルは「EaseUS」のファイルの中に保存されます。
EaseUS Data Recovery Wizard for Mac Proも完全ではない
Ease USのホームページでは99.7%復旧できると紹介されていますが、そこまで完璧ではありませんでした。これは、間違えて消去してから外付けハードディスクを1回も使わなかったらという条件があるようです。
私の場合、慌てて少し動かしてしまいました。別の復旧ソフトを試したり、Windowsパソコンに繋いだりしましたので、これが悪かったのだと思います。
試みた454個のうち15個は失敗しましたので、私の場合は復旧率96.6%でした。
それでも高い数字です
おかげさまでかなりの写真のファイルが復旧できました
今日は、「Mac用のデータ復旧ソフト、EaseUS Data Recovery Wizard for Mac Proのレビュー」と題してのお話でした。
今のMacは外付けハードディスクのファイルをゴミ箱へ移動しますと、一応警告メッセージが出ますが、操作を続けますと即消去となってしまいます。
私は誤ってブログ記事用の写真のファイルを消去してしまいました。
Macでは、1部を除いて、フリーのデータ復旧ソフトはありません。Mac用のデータ復旧ソフト、EaseUS Data Recovery Wizard for Mac Proを試しました。
値段は高いので購入は躊躇しますが、ときどきキャンペーンのクーポンが出ますので、安くなったときを狙うと良いと思います。
使い勝手はとてもシンプルで、すべての機能は確かめていませんが、Ease USの宣伝の通り、相当復旧出来ると思います。
Macで外付けハードディスクのデータを誤って消去して悩んでいる方の参考になれば幸いです